北海道のコロナ対策の現在地とは?“生命の守り人”たちの葛藤を伝えるドキュメンタリー

HTB北海道テレビでは7月11日に、テレメンタリー2020「たたかう“生命(いのち)の守り人(もりびと)”」(午後1:30、北海道ローカル)がオンエア。テレビ朝日系各局でも随時放送される(https://www.tv-asahi.co.jp/telementary/timetable/)。新型コロナウイルスの感染が依然続く北海道・札幌の特殊な事情を取材。命と向き合う医療従事者たちの葛藤と覚悟に迫るドキュメンタリーだ。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府より発令された緊急事態宣言は5月25日に解除されたものの、10万人あたりの感染者数は依然上位のままの北海道。全国に先駆け対策を打ってきたが、救急医療体制のひっ迫が指摘されている。なぜ札幌で、医療崩壊が起きたのか。その特殊な事情はどこにあったのか。

札幌で医療崩壊が起きたのは、全国と比べて高齢者患者が多いことが理由の一つだという。市内のコロナ専従病院では、患者の7割が高齢者だ。コロナ治療に加え、オムツ替えや食事介助も看護師が行っている。もはや病院が介護施設化している現状があったのだ。また、患者が陰性になっても、その後のリハビリを受け入れる病院が再陽性を恐れて治療を拒否するケースも。その結果、コロナ専従病院には陰性の高齢者患者がたまってしまうという特有の課題が見えてきた。

同番組ではさらに、新型コロナ治療の最前線で働く医療従事者たちの姿を追う。自らも感染する恐怖、足りない医療物資、いわれのない差別と闘い、そして「生命の選択」を迫られる彼らの不安や葛藤を取材。日々「いのちを守る」ため、「いのちと向き合う」彼らの覚悟を伝える。続く感染や第3波をどう防ぐのか? コロナ対策の現在地とは…。 ナレーターは、ドラマなどで医療従事者を演じることが多い内田有紀。その静かな語り口で、コロナと向き合う医療従事者に寄り添う。内田は「医療従事者の皆さんが当たり前のように頑張ってくださるその使命感。命懸けで治療をされるそのお姿には感謝しかありません。少しでも感染者数を減らすため、精いっぱい自分たちも気を付けなくてはならないと思いを新たにしました」とコメントしている。

なお、同局では「イチオシ‼たたかう“生命の守り人”公式サイト」(https://www.htb.co.jp/news/inochi/)でキャンペーンを実施中。医療従事者への感謝を込めたメッセージを募集している。

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