長野県の中南部に発令された「大雨特別警報」は、午前11時40分ころ「警報」に切り替えられました。ただ、土砂災害や河川の氾濫には今後も警戒が必要です。
「特別警報」は、けさ6時40分ころ松本地域と乗鞍上高地、南部の15市町村に出され、気象庁が最大級の警戒を呼びかけました。現在も、長野や松本など39の地域に「土砂災害警戒情報」が出されていて、引き続き警戒が必要です。
梅雨前線の停滞は続くため、今後も局地的な激しい雨に警戒してください。降り始めからけさ7時までの降水量は御嶽山839ミリ。阿智村浪合451.5ミリ。
上高地446.5ミリなど、すでに平年の7月ひと月分の量を超えています。
川の氾濫も心配されます。犀川は安曇野市の陸郷と長野市の弘崎、木曽川は南木曽町で氾濫の恐れがある「氾濫危険水位」を超えています。
県によりますと、大きな被害は報告されていませんが、国道の土砂崩落などで上高地で観光客ら30人余りが孤立状態になっているということです。
梅雨前線の停滞はあすまで続く見込みで、あす朝6時までの24時間に南部で180ミリ、北部中部で120ミリ。さらに、その先の24時間で全県で150ミリが予想されます。