長﨑清水 自己破産へ コロナ関連、県内2件目

 練り製品製造販売業、長﨑清水(雲仙市吾妻町、清水昭弘社長)が3日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが7日、分かった。帝国データバンク長崎支店によると、新型コロナウイルス関連で自己破産申請準備に入ったのは県内で2件目。負債は約4億4400万円の見込み。
 同支店によると、同業他社との競合や需要減、原材料のすり身の高騰で、2017年5月期から3期連続で営業損益が赤字。今年に入り、新型コロナ感染拡大の影響で売り上げがさらに減少し、6月1日から休業していた。
 同社は1948年創業。自社ブランドのかまぼこ製品を製造し、県内のスーパーやホテルなどに販路を広げ、本店併設の直売所、諫早市内に販売店舗があった。年間売上高はピークの2003年5月期が約8億300万円。

 


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