◎大村
昨秋は8強入り。エース右腕の土屋大征と鹿取慎太郎の桜が原中出身バッテリーが原動力となった。土屋は冬を越えて制球力に磨きがかかり、鹿取とともに打撃も主軸を担う。主将で三塁の中村翔空は何でもこなす器用さを持ち、遊撃の田添一樹はプレーが堅実。中堅の福田凌也は守備範囲が広い。夏はここ4年勝てておらず「今年こそ」と思いを高めている。
◎壱岐商
部員11人で挑む。唯一の3年生で主将の大久保佑真がチームの柱。春に入部した1年生6人を含めて、連係に力を注いでいる。先発マウンドに立つ大久保を捕手の下條響矢や遊撃の篠崎柊太らが支えたい。攻撃は俊足の刈間瀬也らが塁に出て、長打力がある坂口飛悠馬につなげる。初戦の鹿町工戦に向けて「主将に1勝を」と下級生は士気を高めている。
◎佐世保実
主将の飯盛温、4番の河野伶音をはじめ、切れ目のない強力打線が看板。今春から指揮を執る刀根貴紀監督は「7年ぶりの夏優勝に向けて、一発を打てる選手たちがチームバッティングで得点できるようになった」と手応えを得ている。投手陣も制球力を生かして打たせて取る山口夢叶、技巧派の坂口葵陸ら安定感がある。継投のタイミングが上位進出のポイントか。
◎松浦
初戦の相手は口加。3年ぶりの夏1勝を目指す。春に1年生8人が加わり、マネジャーも練習メニューづくりに積極的に参加するなど部内は活気づいている。遊撃の小田倫大を中心に内野の守備は安定しており、昨秋から捕手を務める峰翔真とともにエース左腕の井沢亮太を支える。攻撃は主将の首藤大典、松本神威らが塁に出てかき回し、好機を演出したい。
◎壱岐
昨秋の3回戦。4強入りした大村工に1-3で惜敗した。エース右腕の高田恭平は140キロ台の威力ある直球と大きく割れるカーブが持ち味。高田に頼りきりだった他の投手陣も、身長185センチで2年生左腕の赤木利玖らが力をつけてきている。攻撃も強化され、5月以降の練習試合では、中上翔、村部駿哉らを中心に長打力を生かせるようになってきた。
◎口加
昨秋は3回戦で実力校の長崎南山に0-3で敗れたが、大崩れしなかったことなど今夏につながる収穫があった。昨夏からセンターラインを支えてきた捕手の中村友樹、遊撃の白倉勇樹らを軸に守備で流れをつくる。投手は緩急で打ち取る左腕の穐山優成と速球派右腕の平剛志が投げ分ける。1番を打つ林駿平は出塁率が高く、相手のミスを誘うのがうまい。
◎波佐見
昨年は夏も秋も実力校を相手に悔しい初戦敗退。打力を武器に飛躍を誓う。攻撃で特に信頼が厚いのは昨夏の海星戦で本塁打を放った赤木翔士と平石真之介。力と技術を兼ね備える。俊足巧打の前川楓太、中軸の長岡昇太郎と辻村詩温の振りも鋭い。エース右腕の牟田口光太郎をはじめ、平石、赤木の継投のタイミングが上位進出へのポイントの一つになりそうだ。
