島原半島の高校生ら対象に企業説明会 49事業所が職場PR

採用担当者の説明に聞き入る生徒=島原市、島原復興アリーナ

 来春の就職を希望する島原半島の高校生らを対象にした企業説明会が7日、島原市平成町の島原復興アリーナであった。半島3市の4校から計約160人が参加し、建設や食品製造、宿泊、運輸など半島を中心とした49事業所の担当者がそれぞれの職場をPRした。
 地元就職を後押ししようと、官民でつくる島原半島若者定着促進協議会が開いた。
 会場内には事業所ごとにブースが設けられ、担当者がパンフレットやスライドなどを使い、職場の概要や仕事内容などを紹介。生徒らは説明に耳を傾け、質問していた。
 地元食品製造業への就職を希望する県立島原農業高3年の廣瀬大我さん(17)は「地元企業のことを知ることができた。家族や友人がいて安心できる島原半島で働きたいと改めて思った」と話した。
 同日は半島3市と諫早市の9校から計306人が参加予定だったが、豪雨の影響で規模を縮小した。同協議会によると、昨年度、島原半島の高校を卒業したのは972人。うち、約300人が就職し、その約3割が半島内に就職したという。

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