元F1ドライバーのザナルディが3度目の手術を終える。心肺や代謝は安定も、未だ昏睡状態に

 先月ハンドサイクルのイベント中に事故に遭った元F1ドライバーのアレックス・ザナルディは、イタリアで3度目の手術を受けた。

 2度のCARTチャンピオンであり、またパラリンピックの金メダリストであるザナルディは、この事故により頭部と顔面に深刻な怪我を負ったため、先週シエナ大学病院の外科医による2度目の脳神経外科手術を終了した。そして月曜日には、顔の再建に焦点をあてた5時間にも及ぶ手術を受けた。

 なおザナルディは、現在も集中治療室にいるという。

「患者は顔面顎口腔外科と神経外科の専門家による新たな手術を受けた。この手術は頭蓋骨の再建と、外傷により影響を受けた部分の安定化を目的としたものだ」とザナルディの担当医は最新報告を行った。

 また同院の顔面顎口腔外科治療センターのディレクターを務めるパオロ・ジェナーロ教授は、「骨折は複雑なものだった」と語った

「この手術は電子化された慎重なプログラミングと、患者を正確に計測するためのデジタル3D技術を必要とした」

「我々は日常的にこのようなタイプの骨折に直面しているものの、このケースは稀にみる複雑さだ」

 ザナルディは今もシエナ大学病院の集中治療室で昏睡状態に置かれている。

「心肺および代謝という観点では容態は安定しているが、神経学的観点から見ると厳しい状態である」

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