厳重警戒 西・東日本は10日(金)にかけて再び大雨に

8日(水)午後5時現在の大雨による災害危険度分布

 西・東日本は、これまでの記録的な大雨で、土砂災害や洪水の危険度が高い状態が続いている。10日(金)にかけて、再び大雨となるおそれがあるため、引き続き土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。

2日(木)午後5時~8日(水)午後5時までの降水量

 梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり前線活動の活発な状態が続く見込み。

 8日(水)は前線付近の強い降水域が種子島・屋久島付近から伊豆諸島付近まで南下し、西日本や東日本の雨は小康状態となっているが、これまでの記録的な大雨で氾濫が発生している河川や地盤の緩んでいる所があり、土砂災害や洪水の危険度が高い状態が続いている所がある。

 また、鹿児島県では、降り始めの2日(木)夜からの総降水量が1000ミリを超え、7月の月間降水量平年値の3倍に達した所がある。

9日(木)正午[上]と10日(金)正午の雨の予想

 前線は10日にかけて次第に北上する影響で、西・東日本では10日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、再び大雨となる所がある見込み。さらに、10日以降も大雨が続くおそれがある。

予想される雨量

 西・東日本の広い範囲で、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒すると共に、低い土地の浸水に警戒・注意が必要だ。竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

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