「あと1周走らせてくれ」ガスリー、ブレーキ温度上昇によるリタイアの危機から入賞果たす/F1オーストリアGP

 アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、決勝レースの序盤にブレーキ温度上昇の警告が出たことから、リタイアするようチームから指示を受けたが、それを却下したことで第1戦オーストリアGPを7位で終えることができた。

 ガスリーはちょうど10周目に入るところでトップ10圏外を走っていたが、チームは突然のブレーキの不具合を恐れ、ピットインするように彼に指示を出した。しかしながらガスリーは温度をコントロールするためにもう1周走ることを要求し、結果として無事にコントロールができるようになった。

「僕たちはほとんどリタイアするところだった」とガスリーは語った。

「チームは10周目にピットインするように僕に指示した。というのも、ブレーキのペダルが完全にフラットになり、温度もかなり上昇していたからだ。そして僕はもう一周走らせてくれと頼んだ」

「彼らは『分かった、トライしてみろ』と言った。僕はステイアウトしたが、状況は良くなった。そして最終的に7位に入賞することができたんだ。僕たちはピットインまで1周というところでステイアウトし、ポイントを獲得することができた」

 ガスリーの充実した午後は、リタイア率の高さと、レースの後半に起きたアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の衝突に助けられた。

「もし誰かが、僕たちが日曜日に7位に入賞すると言ったら、週の初めに僕たちはすぐにサインしただろう」

「ルノー、マクラーレン、レーシングポイントに対抗するのはかなり難しいことだと分かっていた。最終的に僕たちは最後までトラブルを避け、何度か良いバトルをし、数ポイントを獲得することができたんだ」

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