Tリーグが新体制を発表 新グランドデザイン“Tリーグの5G”とは

写真:松下氏からラケットを受け取る星野氏/提供:Tリーグ

卓球Tリーグは8日、会見を行い、Tリーグ新理事長に星野一朗氏の就任など新体制の発表とともにTリーグの新グランドデザイン“Tリーグの5G”と今後のロードマップを発表した。

Tリーグの新グランドデザイン“Tリーグの5G”

新体制のTリーグでは「5つのG」をキーワードとして事業を進めるという。各「G」の構想として掲げられたのは以下の通り。

Global

・Tリーグへの各国有力選手の参加による海外放送配信権
・各国リーグのチャンピオンチームによるワールドファイナルの実施
・オフシーズンにおける各国チームによるカップ戦など新イベントの実施
・e-Sportsへの参入

Grouping

・Tid(卓球愛好者のデータベース化)によるあらゆるレベルの愛好者への情報アクセス改善と裾野の拡大
・“する卓球”だけではなく“見る卓球”への「わたくしごと」化
・ファンクラブ拡充による来場以外のメリットの提供

Grow Up

・Tリーグコーチライセンスの発行とコーチによる卓球クリニックの実施
・チームと各地協会共催の卓球イベントの実施
・各チーム下部組織としてのU6チーム拡充
・SDGsへの取り組み

5th Generation

5Gをはじめとした新技術を使った新たな展開
・中継映像の多様化とパーソナル化による映像ビジネスの拡充
・配信、SNSなどにおける新たな広告手法の開発
・卓球技術解析のフィードバックによる選手強化への貢献
・スマートスタジアムによるべニュービジネスへのトライ

Governance

協会、リーグのみならず卓球にかかわるメーカーをはじめとしたステークホルダーが、Tリーグの理念達成のために一丸となれる内部統制の取れた組織、体制づくり

ロードマップも公開

Tリーグ新理事長に就任した星野一朗氏は次のようにTリーグのロードマップを語った。

「2020-2021のコロナ禍の大変なシーズンを乗り切り、次のシーズンにはチームを2つずつ増やしていきたいと考えている。その先の年度にはさらに充実したシーズンを迎えて行けるようにしたい」。

Tリーグが発表したロードマップによると、4thシーズンは男女計12チームで来場18万人(LIVE配信含)、全124試合を予定し、カップ戦やジュニア大会新設が構想として掲げられた。

また、5thシーズンにはT1/T2リーグ構想の推進やe-Sports参入もビジョンとして描かれている。

「世界No.1の卓球リーグを実現する」「卓球のスポーツビジネス価値を高める」「卓球を通じて人生を豊かにする」という3つの理念の下に立ち上がったTリーグ。新体制で様々な施策に挑んでいく3季目に注目だ。

文:ラリーズ編集部

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