ルノーF1代表、王者アロンソのチーム復帰は「大胆な選択だが、彼を選ぶのは自然なこと」

 ルノー・DPワールド・F1チームは、2021年シーズンにエステバン・オコンのチームメイトとして2度のF1チャンピオンであるフェルナンド・アロンソを起用することを発表した。チーム代表のシリル・アビテブールは、アロンソの加入は大胆な選択だが、彼を選ぶのは自然なことだったと語った。

 2003〜2006年、2008〜2009年とルノーで6シーズンを過ごしたアロンソは、2005年と2006年にルノーでF1チャンピオンに輝いており、今回のチーム復帰の発表に際して「ルノーは僕の家族だ」とコメントを発表している。

 これまで32回の優勝を挙げているアロンソの加入について、アビテブールは、アロンソの起用を決めることは自然なことだったとチームのプレスリリースで述べた。

「フェルナンド・アロンソの契約は、F1へのコミットメントを継続し、トップに返り咲くためのルノー・グループの計画の一環だ」

「我々のチームにおけるアロンソの存在は、スポーツの面でも、彼が愛着を持っているこのブランド面においても、素晴らしいと強みとなる」

「彼とこのチーム、そしてファンの間の絆の強さから、彼を選ぶのは自然なことだ。過去の成功に加えて、これは大胆な選択であり、将来のためのプロジェクトでもある」

2005年F1第17戦ブラジルGP F1での初タイトルを獲得したフェルナンド・アロンソ(ルノー)

 今年5月にセバスチャン・ベッテルが2020年シーズン限りでフェラーリを離脱することを発表し、カルロス・サインツJr.(マクラーレン)がベッテルの後任となることが決定。そしてダニエル・リカルドがルノーからマクラーレンへ移籍することも明らかになり、ルノーはアロンソを起用するのではないかという噂が流れていた。

 2018年を最後に一度F1を離れたアロンソは、インディ500やWEC世界耐久選手権、ダカールラリーなど様々なレースに出場してきた。そんなアロンソは、ともにハードルを乗り越えるための“レースと勝利の文化”をもたらしてくれるだろうとアビテブールは期待している。

「現代F1に求められる優位さをチームに持たせるためにも、彼の経験と決意のおかげで、私たちはお互いの力を最大限に引き出すことができる。また急成長を遂げた我々のチームに、一緒にハードルを乗り越えるためのレースと勝利の文化をもたらしてくれるだろう」

「エステバンとともに、彼の使命は、ルノー・DPワールド・F1チームが2022年シーズンに向けて最高のコンディションで準備をするための手助けをすることだ」

2020年ルノーF1体制発表会 シリル・アビテブール(ルノー マネージングディレクター)

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