2015年の夏にチャールトンからリヴァプールに加入したジョー・ゴメス。ブレンダン・ロジャーズ監督の下でいきなりデビューを飾り、左サイドバックでポジションを掴んだ。
しかし10月にU-21イングランド代表の試合を戦っていたときに前十字靭帯を損傷する大怪我を負い、シーズンを棒に振ってしまうことに。
さらに彼を獲得したブレンダン・ロジャーズ監督はその直後に解任…とんでもない状況に陥った時、リヴァプールにやってきたのがユルゲン・クロップだった。
彼は『Sky』のインタビューに対して以下のように話し、監督と初めて会った時のエピソードを語ったという。
ジョー・ゴメス
「クロップ監督が就任したその日に、僕は前十字靭帯の検査を受けていたんだ。
僕はその時どう見ても若かった。18歳だったし、印象を残したいと思っていたよ。
そして『監督は僕のことを知っているのかな?どう考えているのかな?チャンスを与えるつもりがあるのかな?』と考える。明らかに悪いタイミングで僕はケガをしてしまっていたしね。
しかし、彼はすぐに僕と話に来た。覚えているよ。ドクターのオフィスで検査結果を聞いたときのことを。
結果を聞いた後、すぐにクロップ監督がやってきた。そして言ったんだ。『君のためにここへ来たんだ。戻ってくるのを待っているからね』と。
この言葉が、リハビリをしている間ずっと頭にこびりついていたよ。強いメッセージだった。
何度か怪我を繰り返しても、常に監督は僕とコミュニケーションを取ってくれた。そしてついに戻ることができた。
クロップ監督自身が選手時代に前十字靭帯を負傷していたから、僕が経験していることを理解してくれたんだ。
彼は僕にとって強烈な存在だ。なんども難しいケガを抱えてきたが、常にそれを理解してくれたし、対話を欠かさなかった。
ありがたいことに、僕は今までたくさんの試合で経験を積むことができた。監督が忍耐を見せてくれたことに感謝している。そのような厳しい時を過ごしている間は、もう一度チャンスが来るかどうかもわからないものだからね。
だから、信頼を見せてくれたクロップ監督には永遠の借りがあるんだ。
彼は信じられないほどの監督であり、信じられないほどの人間でもあるよ。人間として毎日をどう生きるか、サッカー選手としてどのような態度を取るべきか、多くのことを学ばされた。
しかも彼は人間らしい男で、話しかけづらかったり、近づきづらかったりする遠い上司のようには見えない。親しみやすい人物で、全員にとってのお手本なんだよ」
今ではこのようなファン・ダイクとの対談も行われるほどに重要な選手となったジョー・ゴメス。
6点とれば勝利のクイズはなんと5対5に!最終的に勝ったのはどちらか…。
ともかくリヴァプールにやってきてから最悪のタイミングでケガをしてしまったジョー・ゴメスであるが、そこでユルゲン・クロップと出会ったことが大きな転機になったようだ。