在宅勤務の満足度が上がる「ワーキングチェア」インテリアスタイリストのおすすめ

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現在も引き続き在宅勤務を推奨する会社も多いようですが、「立派な書斎がなくともイスを変えれば家で働く環境は劇的に変わる」とはインテリアスタイリストの窪川さんの弁。長時間座っても疲れず、さらにインテリアの雰囲気も損なわない美デザインワーキングチェアをピックアップしてもらいました。

ここ数カ月の間に自宅でのテレワークが急速に普及しましたが、そこで頭を悩ませるのが家をどう働く環境にアップデートしていくか。株式会社オカムラが行った「新型コロナウイルス感染症対策としての在宅勤務における働く環境の調査結果」によると、およそ45%の人がダイニングやリビングの一角をワークスペースにしています。

ダイニングチェアでの在宅ワークは

腰痛の原因にもつながる!?

「日本の住宅事情だと、完全に個室となる書斎があるパターンは少なく、ダイニングテーブルで仕事をしている方も多いと思います。ただ、ダイニングチェアはオフィスのイスと違い、長時間のPC操作などに使うことは想定されていません。そのため1日中座って仕事をしていると、体が凝り固まって腰痛など不調の原因にもなりかねません。そこで提案したいのが、ワーキングチェアを1脚導入することです。書斎スペースを確保するのは難しくても、イス1脚ならそこまで幅も取らず、家族の邪魔にもなりませんよ。仕事中のみダイニングに持ってきて、使わないときは別室に移動させればOK。今日は座り心地もビジュアルも良いワーキングチェアをご紹介します」(インテリアスタイリスト・窪川勝哉さん 以下同)

ウィルクハーンONチェア」◆
「開発に5年を費やしたというワークチェアは
長時間座ることをポジティブに捉えた1脚」

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「PC作業の長時間化で運動不足になっている現代の労働者を憂慮したドイツのオフィス家具メーカーウィルクハーンが、2009年にリリースしたワークチェア。人間のナチュラルな身体動作に目をつけ、座面と背もたれは前後左右を自由に動く『トリメンション』という機構を採用。人が座っているときに無意識に行う動きをフォローし、腰や肩にかかる負担を大幅に軽減してくれます。長時間のデスクワークが当たり前になっている人はもちろん、腰痛や肩こりに悩まされている人にもおすすめですよ。また、表面にネジが見えない設計なので、ワークチェアにありがちな無機質感を排除でき生活空間になじみやすいのもポイント。シートは材質・色展開合わせて80種類以上バリエーションがあるので、インテリアの雰囲気に合わせて選んでみてください」

オカムラコンテッサ セコンダ」◆
「優美なイタリアンデザインと
極上の座り心地が手に入ります」

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「自動車部品製造からスタートし、今ではオフィス家具メーカーとしての認知度も高いオカムラ。なかでもコンテッサセコンダシリーズは、包み込むような座り心地が特徴です。美しい曲線を取り入れた流麗なフレームラインのデザインは、トリノに本拠を置くイタルデザインが担当で、日本製の品質とイタリアンデザインを融合させたハイレベルな逸品です。背面と背もたれに使われたメッシュ素材は京都の名門・川島織物製で、長年使ってもへたらない強度と快適な座り心地をもたらす柔らかさを兼ねています。座面の高さはもちろん、座面の奥行き、リクライニングやアームレストの角度も微調整できて自分の体に驚くほどフィット。カラーリングや脚部分のモデルバリエーションが多彩で、シチュエーションに合わせてチョイスできる点も高ポイントですね」

関家具エルゴヒューマンプロ」◆
「オプションパーツが豊富で理想の座り心地を
リーズナブルにカスタマイズできます」

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「福岡の関家具が手掛ける日本を代表するワークチェア。リーズナブルな割に機能性の高さで人気を集めています。背もたれ部分はヘッドレスト、背中、腰と細かくパーツが分かれており、部位ごとにフィット感を調整。特に腰のランバーサポートは背骨のS字カーブに沿うデザインになっていて、腰へのクッションが心地良いと好評です。また足をのせられるオットマン付きのモデルもラインナップされていて、作業時だけでなくリラクゼーション用として使える点もちょっとユニーク。ダイニングで仕事をした後は、リビングにオットマンとともにセットしてゆったりくつろぐなんていう使い方もいいですね」

イームズアルミナムグループチェア」◆
「デザインと座り心地のバランスがいい!
長く愛せる名チェアです」

イームズアルミナムグループチェア〈左〉マネジメント、〈右〉 エグゼクティブ

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「20世紀の工業デザインを代表する巨匠、チャールズ・イームズが1958年に発表した歴史的な傑作チェア。ミッドセンチュリーの雰囲気を感じさせつつ、現在でも古びていないデザインがイームズの持ち味。頑丈なアルミフレームに合成繊維をメッシュ状に編んだ素材を挟んだ座面を合わせており、人の体にしっくりなじむようにデザインされています。背面をすっぽりと包み込むような感覚で座り心地は極上です。ちなみに僕の家でも写真右のエグゼクティブチェアが長年仕事用のイスとして活躍してくれています。これは頭部まで包まれ、よりリラックスさを求められます。背もたれが16㎝と低いマネジメントチェアのほうが空間への圧迫感が少ないので、ダイニング空間に合わせやすいのはこちら。どちらも仕事用としてだけでなく、生活空間に置いても唐突ではなく、違和感が出にくいところもおすすめです」

番外編
カジーニAURAバランスボール
「テレワークと体幹トレーニング同時に!
オブジェとして置きっぱなしても様になる」

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「体幹トレーニングや集中力アップを意識して、バランスボールをワークチェア代わりに使っている人も少なくないと思いますが、デザイン的に優れたものが少ないのが悩みどころですよね。そこでおすすめしたいのがイタリアのフィレンツェで3代続く革工房『カジーニ』が手掛けたレザーボールです。ただのバランスボールにあらずで、皮革独特の風合いやデザイン性と、直径55㎝、65㎝というコンパクトさもあり、リビングにオブジェ代わりに置いておいても遜色ないところが魅力です。表革以外にスエードやベジタブルタンニンレザーの展開もあり、発色の良さや触ったときの質感はとてもなめらかで上質。使っていくうちになじんでいく変化も楽しめますよ」

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やや値がはるチェアもありますが、1日座っていても疲れ知らずの快適さは代えがたいものです。長年使えることも考えれば、投資する価値は十分。インテリアに合うテレワークのお供をぜひ探してみてください。

■取材したのはこちら

インテリアスタイリスト 窪川勝哉さん

インテリア&プロップスタイリストとして家具、クラフト、家電まで幅広い知識とセンスを生かし雑誌を始め、イベント時のコーディネートやマンションのモデルルームのなど多くの空間スタイリングを手がける。最近はスタイリングの枠を超えインテリアアイテムの開発にも携わっている。インスタグラムはこちらから

text|巽英俊