新型コロナ 感染ピーク時の患者数 推計見直しへ 県対策会議

新型コロナの発生状況などについて情報を共有した対策推進会議=県庁

 長崎県は8日、新型コロナウイルス対策推進会議を県庁で開き、厚生労働省が新たな流行シナリオを踏まえた感染ピーク時の患者推計方法を示したことを受け、ピーク時の患者数の推計を見直す方針を明らかにした。近く県新型インフルエンザ等対策会議医療部会を開いて協議する。
 県によると、これまでは中国(武漢市を含む)の疫学情報を基に、公衆衛生上の対策が行われない前提で作成された計算式で推計。感染ピーク時の本県1日当たりの入院患者は約2600人としている。
 県は当面、その3分の1の約870の受け入れベッドの確保を目指しており、6月15日時点で307床を確保した。
 厚労省は各都道府県に対し、7月上旬に患者推計や病床確保計画の策定を行い、7月下旬をめどに体制整備を完了するよう求めている。県は、国内でこれまでに発生した患者数の動向、社会への協力要請の効果を踏まえて示された推計方法で目標値を設置する予定。

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