“名古屋闇サイト殺人事件”を題材とした『おかえり ただいま』9月公開! 事件の深層に迫るドキュメンタリー・ドラマ

『おかえり ただいま』©東海テレビ放送

2007年に発生した“名古屋闇サイト殺人事件”の深層にせまる齊藤潤一監督最新作『おかえり ただいま』が、2020年9月よりポレポレ東中野ほかにて全国順次公開されることが決定した。

『おかえり ただいま』©東海テレビ放送

オウム真理教事件、和歌山毒カレー事件などを担当する安田好弘弁護士を追った『死刑弁護人』(2012年)や、仲代達矢、樹木希林らの出演でも話題となった『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(2012年)の東海テレビドキュメンタリー劇場「司法シリーズ」の第13弾にあたる本作。
地元名古屋で起きた“名古屋闇サイト殺人事件”発生直後からの長期取材に加え、ドラマパートに斉藤由貴、佐津川愛美を迎え、ドキュメンタリーだけでは表現し切れなかった母娘の物語、さらに加害者の生い立ちを描く。

『おかえり ただいま』©東海テレビ放送

被害者の母を事件発生直後から取材してきた東海テレビは、2009年4月に同事件についてのドキュメンタリー『罪と罰 ~娘を奪われた母 弟を失った兄 息子を殺された父~』を放送。その後も撮影を継続し、死刑執行後に犯人の父親の肉声を収録した。しかし、それだけでは表現できないことがあった。それは、事件前の母と娘のかけがえのない日々。

『おかえり ただいま』©東海テレビ放送

母を斉藤由貴、娘を佐津川愛美が演じ、在りし日の家族を蘇らせ、さらに、凄惨な事件を起こすに至った男の生い立ちを浮かびあがらせた。

『おかえり ただいま』©東海テレビ放送

監督・脚本は、『光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~』(2008年)『死刑弁護人』『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』など、日本の司法のあり方を鋭く問い続ける齊藤潤一。プロデューサーは、『人生フルーツ』(2016年)『ヤクザと憲法』(2016年)を手掛けた阿武野勝彦。

劇場公開にあたりメインキャストの斉藤由貴と佐津川愛美からコメントが届いている。

斉藤由貴(母・磯谷富美子役)「実際に起きてしまった凄惨な事件を題材にしているので、役を演じるのはとても難しいことでした。ただ、お母様や亡くなられた磯谷利恵さんの思いに、どれだけ近づけるか、誠実に取り組みました。いま、できる限りの気持ちを込めた作品です。映画が、たくさんの人たちの元に届き、事件が風化しないことを願います。」

『おかえり ただいま』©東海テレビ放送

佐津川愛美(娘・磯谷利恵役)「スタッフの皆さんの熱量に感銘を受けながら、支えてもらいながら、作品と向き合いました。撮影が終わった時の気持ちを私は一生忘れることなく生きて いくべきだと思いました。独りの時、あなたの心に思い浮かぶ人はいますか? 思い浮かぶ誰かがいらっしゃる全ての皆さんに、観ていただきたいと心から思います。」

『おかえり ただいま』©東海テレビ放送

東海テレビが作らずにいられなかった“渾身の一作”といわれる本作。残虐な犯行が社会に衝撃を与えた事件は一体どのように語られるのか? 期待が高まる。

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