農商工連携ファンド 県内3事業者を採択 県商工会連合会

 長崎県商工会連合会は7日、中小企業と農林漁業者が取り組む新商品開発や販路拡大を支援する「県農商工連携ファンド事業」に、食害魚を活用した商品開発を手掛ける丸徳水産(対馬市)など県内の3事業者を採択した。300万円を上限に12月末まで助成する。
 丸徳水産は地元漁業者と共に、イスズミやアイゴなど磯焼けの原因となっている食害魚を使った商品、土産品づくりに取り組む。わかめ屋本舗daiana(長崎市)は、平戸市の漁業者と連携し、同市度島の天然アオサを練り込んだ「あおさそうめん」を開発。五島さざなみ農園(五島市)は、地鶏「しまさざなみ」の認知度向上へ、だし茶漬けを考案し、地元飲食店などと協力して販路拡大を図る。
 同事業は2009年度から始まり、17年度まで155件を採択。事業内容を見直し再開した19年度は8件に助成した。

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