『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』の刊行記念配信!

緊急事態宣言後、60職種77名の4月の日記を集めたアンソロジー『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』の刊行記念配信イベントを開催する。

出演は本書の執筆者である漫画家の瀧波ユカリさん、女子プロレスラーのハイパーミサヲさん、純喫茶店員の僕のマリさん、ライブハウス店員の田中萌さん。『仕事本』のその後の働き方について、リモートでじっくり話し合う。

奇しくも「アベノマスク」が全国に行き渡ると同時に世に出た本書ですが、5/25の緊急事態宣言解除後もまだまだ「コロナ禍」ムードは継続中。「アフターコロナ」の世界で、みんな、今どんなふうに仕事してるのだろうか。参加者のみなさまの「仕事」についての現状報告や出演者への質問も大募集。配信時のコメントも大歓迎。視聴チケットは現在発売中。

事前・匿名質問はこちら:https://peing.net/ja/shigotobon0712?event=0

【無観客・有料配信】『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』刊行記念「緊急事態宣言は解除されたけど、みんなの仕事、今どんな感じ?」

2020年7月12日(日)

配信時間 20:00-22:00(予定)

視聴チケット代¥1,500(税込)

購入ページはこちら

https://twitcasting.tv/asagayalofta/shopcart/13329

【無観客有料生配信のご案内】

新型コロナウイルスの影響により、無観客有料生配信でのイベント開催となります。

何卒、ご理解ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

※配信サービスの仕様上、放送の遅延などが発生する場合がございます。アーカイブは遅延なくご覧いただけますので予めご了承ください。

※配信内容を録画するなどして再配信する行為は禁止させて頂いております。

※当日、会場にはご入場頂けません。また、入り待ち・出待ちなどの行為も禁止させて頂きます。ご了承ください。

【出演】

瀧波ユカリ(漫画家)

ハイパーミサヲ(女子プロレスラー)

僕のマリ(純喫茶店員)

田中萌(ライブハウス店員)

司会:筒井菜央(左右社『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』編集チーム)

『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』より

◆漫画家 瀧波ユカリ

4月14日(火)

それからふと思い立って、Twitterで1日1枚1コマ漫画をアップすることにした。さっそく1枚描いて公開した。「現在進行系女子日記」というタイトルで、キャラクターの女の子は我々と同じコロナの世界で生活しているという設定だ。漫画の中の世界もこっちと同じ世界なのだと思うと、なんだかほっとする。読む人にもそんなふうに感じてもらえたらいいな。どんどん忘れていくことを、漫画の中にこめることも大事だと思う。

◆女子プロレスラー ハイパーミサヲ

四月二十一日(火)

リング練習もできず、試合もない今の状況で、果たして自分はプロレスラーだといえるのだろうか。いや、私は東京女子プロレスの愛と平和を守るニューヒーロー、ハイパーミサヲだ。身体能力に恵まれているわけでも華があるわけでもない。それでも自分にしかできないことがあると信じて、独自の方法で何とかレスラーとしてここまで続けてきた。プロレスのルールの隙間をかいくぐって闘ってきた自分にしかない今の過ごし方があるはずだ。

◆純喫茶店員 僕のマリ

四月二十二日 水曜日

早く来て多めに仕込んでおいたのが当たって、午前中はなかなか忙しかった。客席はほぼ埋まり、常連の女性と小声で「密!」と言い合ってゲラゲラ笑った。みんなやさしくて、せかされることもなく、なんとか回した。消毒、換気、加湿、手洗い。神経を使うぶん疲れるがいたしかたない。テイクアウトの電話注文が相次ぎ、まだ慣れていないので少し慌てた。取りに来る逆算をして料理を作るのは初めてのこと。頭がこんがらがる。

◆ライブハウス店員 田中萌

四月二十四日(金)

このままじゃ頭がおかしくなっちゃう!なんて言ってるけど、すでにもう頭がおかしくなってたなって、この状況に慣れてきてることが異常だって思い出した。

お行儀の良い人間ではないから、おとなしくおうち時間はできないし、そもそも仕事をしないと、いまできることを続けないと、自分の生活どころかうちの店舗、うちの店舗どころか会社、会社どころか文化、エンタメ業界が死ぬらしい。わたしがいないと文化が死ぬことだってもしかしたらありえる気がしてきた。

© 有限会社ルーフトップ