10日(金)にかけて河川の増水、氾濫に厳重警戒 週末以降も大雨続くおそれ

9日(木)午後5時現在の大雨による災害危険度分布

 西日本や東日本では、これまでの記録的な大雨で、土砂災害の危険度が高まっている所がある。10日(金)にかけて大雨となるため、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒すると共に、低い土地の浸水に警戒・注意が必要だ。

10日(金)正午の雨の予想

 梅雨前線が、西日本から東日本を通り、日本の東にのびている。前線はゆっくり北上し、11日(土)には日本海から東北に達する見込み。暖かく湿った空気が流れ込むため、10日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発な状態が続く見込み。

週間天気予報

 西・東日本では、所々で雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降っている。これまでの記録的な大雨で、地盤の緩んでいる所があり、土砂災害の危険度が高まっている所がある。西・東日本では10日にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込み。また、11日以降も、大雨が続くおそれがある。

予想される48時間降水量

10日夕方までの24時間に予想される雨量(多い所)

 九州北部       300ミリ

 四国         200ミリ

 九州南部       150ミリ

 東海         130ミリ

 関東甲信       120ミリ

 北陸、近畿、中国地方 100ミリ

11日夕方までの48時間に予想される雨量(多い所)

 四国、九州北部         300~400ミリ

 東海、九州南部         200~300ミリ

 関東甲信、北陸、近畿、中国地方 150~250ミリ

 西日本から東日本の広い範囲で、土砂災害、河川の増水や氾濫に厳重に警戒すると共に、低い土地の浸水に警戒・注意が必要だ。竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要で、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

© 株式会社ウェザーマップ