フィリーズ・ノラ チーム合流遅れるも開幕投手筆頭候補

3年連続2ケタ勝利をマークしているアーロン・ノラ(フィリーズ)は、新型コロナウイルス陽性者の濃厚接触者となったため、チームの夏季キャンプへの合流が遅れていた(ノラ自身は陰性)。しかし、合流後は調整が順調に進んでいることをアピールしており、ジョー・ジラルディ監督はエース右腕の状態に満足するとともに、開幕投手の筆頭候補であることを明言した。

チームへの合流が遅れたノラだが、直近3年間で41勝をマークしているエース右腕は日本時間7月25日に本拠地シチズンズバンク・パークで行われるマーリンズ戦に先発することを見据えて調整を進めている。

ジラルディはノラの状態について「彼は本当に状態が良さそうだ」とコメント。「彼が我々の開幕投手になる可能性は高いと思う。もし例年通りにスプリング・トレーニングが行われて開幕していたら、開幕投手は彼だったからね」とノラが開幕投手の筆頭候補であることを明言した。

ただし、ジラルディは「不公平のないように言っておくと、彼は1週間近く合流が遅れたから状態をしっかり見極める必要がある」とも語っている。「彼の現在の状態には満足しているよ。でも、彼にはシーズンを通して快適にプレーしてもらいたいんだ」と無理に開幕に間に合わせるのではなく、あくまでもシーズンを通して高いパフォーマンスを維持することが最優先であることを強調した。

「開幕戦で投げるとしても、3戦目や4戦目で投げるとしても、年間12試合くらいは先発の機会がある。8月には8日間で休みが3日間もあるから、先発の順番はそこで調整できるし、それほど気にしていない。開幕までに準備が万全になれば、彼は開幕戦で投げることになるだろう」とジラルディ。なお、ノラの調整が間に合わない場合は新戦力のザック・ウィーラーが代役の有力候補となるが、ウィーラーは開幕日前後に第1子の誕生を控えており、開幕戦で登板できるかどうかは不透明だ。

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