白川さん(弘前)、国際漆展・石川で金賞受賞

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金賞を受賞した白川さんの「七々子塗盛器『陽光』」
審査員特別賞山田節子賞を受賞した小松さんの「清淵」

 金沢市で10~11月に開かれる「国際漆展・石川2020」(開催委員会主催)のデザイン部門で、青森県五所川原市金木町に工房がある弘前市の津軽塗職人・白川明美(あきみ)さん(64)の「七々子塗盛器『陽光』」が、最高賞に次ぐ金賞を受賞した。アート部門に出品した弘前市の県産業技術センター弘前工業研究所デザイン推進室総括研究管理員・小松勇さん(53)の「清淵(せいえん)」も審査員特別賞山田節子賞を受けた。

 同展は、1989年に始まり今回が12回目。「漆の新しい広がり」を考える国際的な展覧会として高い評価を得ている。今回は11の国や地域から215点の応募があり、漆芸家の大西長利東京芸術大学名誉教授らが審査に当たった。

 開催委によると、白川さんの作品は七々子塗で表現された表面の細かなドット模様の繊細な美しさに対し、ひっくり返すと内側に施された豪快な模様が全く異なる様相を見せる盛器となる点が評価された。

 小松さんの作品は、各面に屏風(びょうぶ)絵をみるような漆絵が施されているほか、漆に錫粉(すずふん)や螺鈿(らでん)を取り入れながら微妙な色の変化を表現し、神聖な深い森の雰囲気を見事に描いている点などが評価された。

 白川さんは第1回に続く金賞の獲得。「テレビ番組や弘前公園の景色など、さまざまなものからヒントを得て、何日もかけて、自分の中で練り上げて、太陽をイメージした作品に仕上げた。評価され、とてもうれしい。今後も挑戦し続けたい」と喜びを語った。小松さんは「光栄であり、励みになる」と話した。