豪雨死者59人、心肺停止1人、行方不明10人 熊本県内

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 熊本県南部を中心に各地で甚大な被害をもたらした豪雨災害は9日、新たに4人の死亡が確認され、4日からの一連の豪雨による死者は計59人となった。人吉市で新たに1人が心肺停止で見つかり、行方不明者が八代市で1人増え計10人となった。

 県によると、新たに死亡が確認された4人は、いずれも心肺停止とされていた球磨村の1人と、八代海で見つかった住所不明の3人。死者の内訳は球磨村19人、人吉市18人、芦北町10人、八代市6人、山鹿市2人、津奈木町1人、住所不明3人。

 心肺停止は人吉市の1人。行方不明は球磨村5人、八代市と津奈木町の各2人、芦北町1人の計10人で、警察や消防、自衛隊などが捜索している。県は新たに死者23人、行方不明者3人の氏名を公表した。

 道路の寸断などによる孤立集落は、県が把握する限りで9日午前10時現在、前日から25集落減って、芦北町や球磨村など6市町村23集落。7日の大雨による小国町と南小国町の6集落の孤立は解消された。いずれの集落にも自衛隊員らが入っているという。

 9日午後1時現在、県内22市町村の指定避難所93カ所に少なくとも493世帯、2055人が避難。このほかの公民館や車中泊など多数の避難者がいるとみられるが、全容は把握できていない。

 熊本地方気象台によると、9日は梅雨前線が九州北部に北上し、県内全域で雨が降った。宇城市で1時間に38・5ミリ、天草市で36・0ミリなどの激しい雨を観測した。

 10日はいずれも多い所で、天草芦北地方で1時間50ミリの非常に激しい雨、その他の地方でも同40ミリの激しい雨となる見込み。10日午後6時までの24時間雨量は180~200ミリと予測される。これまでの大雨で地盤が緩んでおり、土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒が必要だ。(内田裕之、堀江利雅、澤本麻里子)