地域包括支援センター発! 介護お茶のみ話 その68

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■「超高齢社会を乗り切るために」
保健福祉総合センター所長 石木 幹人

65歳以上の高齢者の割合が人口の21%を超えると超高齢社会という。気仙地域は超高齢社会に突入して久しい。その間に平均寿命も伸び、現在男女ともに80歳を超えている。最近は介護の必要がない状態の平均年齢を健康寿命と言っていて、平均寿命との差は男女ともに約10年ある。
二又診療所に通院している患者さんは平均年齢が80歳近くであり、皆さん元気である。「これからはどんな生き方が望みですか」という質問をすると、ほぼ全員が「人の世話にならないでぽっくり逝くのがいい」という。しかし現実はそうはいかないのである。平均すると10年近く、人のお世話になることになる。
要介護になる原因を見ると、脳卒中が一番多く、心疾患や認知症が続く。さらに転倒による骨折や関節疾患による歩行困難の整形外科的疾患が続くのである。要介護にならないようにするには、自助、互助、共助、公助について理解し実践することが大切である。
自助とは、自分で気をつけて生活し介護に至る疾患にならないようにすることである。脳卒中、心疾患、認知症は糖尿病、高血圧、肥満、脂質異常症の生活習慣病がその原因になっている。禁煙、塩分の取りすぎに気をつける、お酒はアルコール量で25g以下(日本酒1合、ビール500ml、焼酎100ml以下)、甘いものを控える、運動をする、よく眠る、人との交流を盛んにする、といった生活習慣を今からでも作っていくことが肝心である。
介護が必要な高齢者は、今まで通りの若い人たちだけでは支えきれなくなってきている。自分の住んでいる地域で、元気な高齢者たちが介護度の低い高齢者を支える場所を数多く作っていくことが必要で、これが互助である。
自助、互助を理解し実行して介護になりにくい自分を作り、もし介護が必要になっても安心して暮らせる地域をみんなで作っていきましょう。