ヤンキースとツインズの先発ローテーション争いに注目

メジャーリーグ公式サイトのリチャード・ジャスティスは日本時間7月10日、「若手が挑むポジション争い」として7球団をピックアップ。そのなかでヤンキースとツインズの先発ローテーション争いにも言及した。田中将大(ヤンキース)と前田健太(ツインズ)のローテ入りは当確だが、先発5番手ないし6番手の座をめぐり、若手が熾烈な競争を繰り広げている。

ジャスティスはヤンキースの先発投手陣について「少なくとも通常のシーズンであれば、ポジション争いは発生しない」とコメント。ゲリット・コール、ジェームス・パクストン、J・A・ハップ、田中、ジョーダン・モンゴメリーの5人を先発ローテーションを形成するメンバーに挙げた。

しかし、1ヶ月以上のスプリング・トレーニングを経てシーズンに突入する例年とは異なり、今年のサマー・キャンプは3週間だけ。しかも、対外試合は最大3試合しか組めないため、選手たちは調整不足ないし実戦不足のままシーズン開幕を迎える可能性がある。そうなればシーズン序盤は先発投手の球数に制限を設け、6人目ないし7人目の先発投手が必要になるかもしれない。ヤンキースでは、その「予備の先発投手」の座をデイビー・ガルシア、マイケル・キング、ジョナサン・ロアイシガ、クラーク・シュミットという4人の若手が争っている状況だ。

一方、ツインズの先発投手陣についてジャスティスは「弱みを強みに変えるために適切な補強を行った。3番手まではホゼ・ベリオス、ジェイク・オドリッジ、前田で確定」と述べている。残りの2枠ないし3枠を複数の投手が争う形となっており、ホーマー・ベイリーやランディ・ドブナックを中心とした競争が行われている。

また、本来であれば開幕に間に合わない予定だったリッチ・ヒルも開幕からローテに加わる準備ができており、先発投手の層は決して薄くない。ポストシーズンの戦いも見据え、各投手のコンディションや仕事量を考慮しながら、最適な投手運用を行っていくことになりそうだ。

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