和歌山県が豪雨被災の熊本県にDMAT派遣

和歌山県は、梅雨前線の豪雨による球磨川(くまがわ)の氾らんで被災した熊本県南部の医療を支援するため、県内の医師や看護師らによる災害医療派遣チーム・DMATを現地に派遣しました。

DMAT隊の出発式のもよう(7月10日・日赤和歌山医療センター)

これは、熊本県からの派遣要請を受けたもので、和歌山市の県立医科大学附属病院と日赤和歌山医療センターから、医師1人と看護師2人、それに業務調整員2人の5人で構成するDMAT隊をそれぞれ1チーム、熊本県南部の被災地に派遣します。

このうち、きょう(10日)午前11時、日赤和歌山医療センターでDMAT隊の出発式が開かれ、集中治療部副部長の是枝大輔(これえだ・だいすけ)医師ら5人の隊員が、平岡眞寛(ひらおか・まさひろ)院長や中大輔(なか・だいすけ)災害医療支援センター長らの激励を受け、乗用車と救急車2台に分乗して、熊本県に向けて出発しました。

あいさつする是枝医師

是枝医師は「土砂がまだ残っているため、ぜんそくやアレルギーの悪化を防ぐための清潔な環境の確保と、新型コロナウイルス感染防止のため防護服を装備するなど、細心の注意を払って活動にあたる」と意気込みを語りました。

DMAT隊員は現地の活動拠点本部の指示を受け、球磨川流域を中心に診察・搬送の支援や、避難所の巡回などを行う予定です。日赤と県立医大附属病院のDMAT隊員は、いずれもあす(11日)から13日まで活動する予定です。

このほか県では、県立医大附属病院の業務調整員1人をきょうから17日まで、田辺市の南和歌山医療センターの医師1人を13日から17日まで、それに橋本市民病院の医師1人を12日から16日まで、それぞれ現地での情報収集などの支援要因として熊本県庁などに派遣します。

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