「特別編コラボマンガ/#月夜に馳せる」の作・河井あぽろ とGENIC小池竜暉、宇井優良梨に聞いた制作秘話

電子コミックサービス「LINEマンガ」で連載中のオリジナルマンガ『#ティールブルーの羽色』(作:河井あぽろ)が、ダンス&ボーカルグループ「GENIC」とコラボレーションし、楽曲をイメージして制作した「特別編コラボマンガ/#月夜に馳せる」が公開されている。

オリジナルマンガ『#ティールブルーの羽色』は、学校と塾を往復する日々を送る勉強一筋な主人公・大塚ありすが、いつも成績で首位に立つライバル・相沢奏斗の秘密を目撃してしまうところから始まる青春恋愛ストーリーが描かれている。2019年6月より「LINEマンガ」にて連載を開始し、月間PV数が300万を超える人気作だ。また、2020年6月15日には待望のコミックス1巻が発売されている。

そして、男女7人からなるダンス&ボーカルグループ「GENIC」とコラボレーションを行い、2020年5月27日に発売されたGENICの初アルバム「GENEX」の収録曲である「月夜に馳せる」をテーマに、作者・河井あぽろが描き下ろした特別編コラボマンガが公開された。コラボマンガのテーマとなった楽曲「月夜に馳せる」は、GENICメンバーの小池竜暉が作詞を手掛けた曲で、2020年2月に配信された「月夜に馳せる -Acoustic Version-」のフルバージョンとなっている。

ジェイタメ編集部では、オリジナルマンガ『#ティールブルーの羽色』の作者、河井あぽろと、GENICメンバーの小池竜暉と、宇井優良梨に「特別編コラボマンガ/#月夜に馳せる」について話を聞いた。

--オリジナルマンガ・#ティールブルーの羽色のキャラクターと同じ年代のGENICのメンバーとのコラボ、感想は?

河井「私が描いてる今作は、芸能界を目指しているような子や、アーティスト活動をしている子が出て来るマンガですし、GENICのメンバーの皆さんと、読んでいただいてるファンの方々がドンピシャな年代なので、そういう意味でも届けたい方々へこのような形でコラボできたことが本当に『嬉しい』の一言です。GENICさんの魅力を、私の作品と一緒になることでお伝えできるかなというドキドキと、本当に素敵な曲ばかりでしたので、お話しが来たときは『是非!!』というワクワクでいっぱいでした」

--なぜティールブルー?

河井「ティールブルーという色の和名が『鴨の羽色』って色なんですけど、その『鴨の羽色』は万葉集に詩がありまして、恋心を謳う詩なんです。『ティールブルー(鴨の羽色)』という言葉を使って『おぼろげな淡い恋心』を表現していて、そこから着想を得て『拙い(つたない)、淡い恋心』を連想するような題名にしました」

--LINEマンガで月間PV数が300万の「#ティールブルーの羽色」とのコラボ、作詞した曲がマンガとなって心境は?

小池「今回、歌詞を書いて楽曲が出来上がった後にコラボって形が決まったんですけど、本当にマッチする部分があって、お互い寄り添えた作品になったんじゃないかなって……、すごく嬉しいなと思います。非常に貴重な経験をさせていただきました」

--どんな想いで書いた詩なんでしょうか?

小池「実体験もちょっとは交えつつ、夜に来る物寂しさが一番の根本に持っていて、そこからテーマを広げていく中で、まぁ恋愛にかかわらずなんですけど、僕は1人暮らしをする身なので『家族を想ったり』します。今回は恋愛にフォーカスを置いて書こうと思ったときに、『遠距離恋愛』をテーマに書かせてもらって、それを『月』にたとえたんです!なので曲も題名も『月夜に馳せる』ってことで、同じ空の下でちゃんと心は繋がってるからね!って想いが込められてます」

--高校1年生の宇井さん!ドンピシャな年代ですがコラボの感想は

宇井「そうですね(笑)……私自身が恋愛経験がまったくなくて(笑)、読んだときに、すごく新しい感じがありました。自分の中に今まで無かった感覚だったので、すごくドキドキ・キュンキュンしながら楽しませていただきました」

--今までの学園生活でドキっとしたことは?

宇井「そ~ですね……小学校低学年の時はバレンタインにチョコあげたりしたんですけど、それから一切なくて(笑)」

--恋愛に発展しそうって気が付かないだけなんじゃない?

宇井「え~そうなんですかね……」

河井「ずっと仲が良かった男友達とかが、実は何年か経った後に好きだったのかな?って思うときも有ったりするんで……(キャ~)ね!今はお友達ですけど(笑)」

宇井「友達の話しを聞いたりして『あ~良いなぁ』って思ったりはしますね(笑)」

--では、最近キュンとしたことは?

宇井「実家で猫を飼ってるんですけど、その猫が可愛くて(笑)。この間、家族が東京に遊びに来た時に猫も一緒に連れて来たんです。私の部屋にも連れてきて、夜寝る時にいつの間にか私のベットの上にいて先に寝てるんですよ、なので起こさないように「ごめんねぇ~」って感じでそっとベッドに入って寝てたら、(猫が)寄り添ってきて、私の腕の上に頭をポンって置いたんですよ!すごくキュンキュン来ました(キラキラ)」

--曲を聞いてパッと絵が浮かぶものなんでしょうか?

河井「もともと、他のマンガを描くときも、いろんなアーティストさんの曲を聴いてそこから発想させて話しを考える事もよくあることだったので、今回もテープを頂いたときに聴き込んで、自分なりにイメージを膨らませて、マンガに落とし込んだという感じです」

--宇井さんや、小池さん、GENICメンバーのような若い子に話しを聞いたりしてストーリーを作ったりするのですか?

河井「2人の微妙な距離感とかは、やっぱり自分が経験してきたものが基で、演出したりとかはありますね。自分が経験したものと(作品の中で)ちょっとずつ、上手く合わさるとキュンキュンに発展するんです! マンガにするとなると、やっぱり自分で経験したことじゃないとなかなか絵に落とし込めないかな……と思ってしまうので、恋愛に関しては自分の体験が多いですね」

--詩→曲→リアルマンガとなってどうですか?

小池「作家というか、詩を書く身としては、曲が出来上がって皆さんにお聞かせするまでが、楽曲制作に関しては終着点だったりはするんですけど、今回は曲が出来て、特別編だったりで絵を描いていただくって事は本当に初めてだったので、なんかこう、いろいろな命を宿してくださった感じがして、この曲に対する想いもさらに強くなったとすごく思います」

--#ティールブルーの羽色、どのシーンが印象に残ってますか?

宇井「特別編のラストに奏斗くんが、ありすちゃんと月を一緒に撮ってるシーンがあるんですけど、そのシーンを見たときに、直接は言ってないんですけど2人の気持ちが絵から伝わってくるのがすごく感じとれて、キュンキュンポイントで素敵でした」

「いいの撮れた?」 *コラボマンガのシーンから再現

--最後に、GENICと#ティールブルーの羽色のファンの方にメッセージをください

河井「GENICさんのファンの方と、私の作品を読んでくださっている方は、持ってる感性とかも近い方たちなんじゃないかなと思うので、『月夜に馳せる』を聴きながら読んでもらえると、よりお互いの作品の世界観に入っていただけると思います」

小池「(GENICメンバーと)年齢層が同じってところもあるので、このコラボが決まった時にGENICのファンの方に『私、#ティールブルーの羽色読んでます』って言ってくださった方が何人かいらっしゃって、ホントに(ファンの)年齢層が同じなんだなとすごく感じたので、僕たちの楽曲を聴きながらティールブルーの美しい描写だったり、ストーリーを楽しんでいただけたら嬉しいです」

宇井「#ティールブルーの羽色もGENICの『月夜に馳せる』も絶妙に良い感じでリンクしているところが沢山あるので、自分と照らし合わせながら楽しんでいただけたら私はとても嬉しいです。作者の河井あぽろさんが言われたように、私も実際に部屋で『月夜に馳せる』を流してもう一回マンガを一から読み返してみようかなと思うので、是非、皆さんにもやっていただきたいなと思います」

「月夜に馳せる」

words : 小池竜暉

music : 実咲

arrangement : 足土貴英 (TEAM WHIM)

貴方がいた手の温度がいつか消えるのなら

この虚しさだけ何故か離れてはくれないの

何処かで貴方に光る夜はあの日のふたりで見た月かな?

貴女のいないこの部屋は色を失うから

拗ねた顔も怒るのもそれすらも見ていたいよ

あの日の月のように欠けず満ちた

心で日々を埋めていたい

ふわり揺れる心に灯る

月は孤独な夜を照らして

ひとり見た空はあなたを想う意味をくれた

温度のない声も

指伝う文字も

歪な形の恋だけど

きっとあなたなら

ふわり揺れる心に灯る

月は孤独な夜を照らして

ひとり見た空は貴女を想う意味をくれた

溢れていく言葉は足らず

会えない数だけ月を頼りに

ふたり同じ空

月夜に馳せる今日もひとり

月夜に馳せる「明日はきっと」

変わる事ない日々がまた逢いたいを増すから

欠けたままの上弦は貴女だけたりないよ

マンガ「#ティールブルーの羽色」

LINEマンガで大人気連載中!

「特別編コラボマンガ/#月夜に馳せる」を読む:

© 株式会社ジェイプレス社