「セフィア・クリンチには様々なタイプのエギがあるから、状況に応じて色々な手が打てるんですわ(笑)」。シマノのインストラクターでありながら元プロボクサーの肩書を持つ湯川さんが、4つの基礎となるパンチ、いやエギを一挙公開!
教えてくれるのは超攻撃型エギンガー・湯川マサタカ!
【スペック】
湯川マサタカ(ゆかわ・まさたか)
和歌山県出身、在住。元プロボクサーの肩書きを持ち、“JOE”の愛称で人気のエギングエキスパート。ラン&ガンやボトム攻略などのデイエギングのベーシックに、イカを次々と釣り上げる実力者。大手釣具メーカー、シマノのインストラクターも務める。
4つの基本エギで幅広いシチュエーションをカバー!
クリンチとクリンチラトルには2.5号と3.0号のカエル飛びアッパーと、3.5号と3.8号のエクスカウンターのサイズ別2タイプが存在する。
【スペック】
セフィア・クリンチエクスカウンター
●サイズ:3.5号、3.8号 ●重量:19g、24g ●沈降速度:約3秒/m ●カラー:20色 ●価格:1120~1240円(税抜き)
セフィア・クリンチカエル跳びアッパー
●サイズ:2.5号、3.0号 ●重量:10g、15g ●沈降速度:約4秒/m、約3秒/m ●カラー:20色 ●価格:1120円(税抜き)
シーズンや釣れるイカのサイズで使い分ける以外にも工夫が可能だと湯川さんは語る。
湯川「僕の場合は場所や攻め方による使い分けがメインです。そのためにカエル跳びアッパーとエクスカウンターは、シンカーの形状やバランスを変えて設計されていますからね。単なるサイズ違いではないんです!」
『エクスカウンター』と『カエル飛び』で異なるダートアクション
湯川「カエル跳びアッパーは、低重心のウィービングシンカーでキレの良い連続ダートが得意。エクスカウンターはダッキングシンカーで横方向に足の長いダートをさせやすいんですわ」
ダートアクションの違いにより、攻める場所や使い方もおのずと異なってくる。
湯川「カエル跳びアッパーは、シャローをランガン。連続ダートで活性の高いイカを効率良くサーチするときに活躍します。対してエクスカウンターは、ボトム付近をスラックジャーク。前進を抑えてネチネチ誘いやすいんです」
湯川「とはいえどちらも運動性能が高く、縦に跳ね上げるシャクりや短く強く叩くようなジャークなど、幅広いシャクり方に対応します」
低活性時は“潮に馴染ませるよう”にフォールすべし!
湯川「シャロー帯や秋など活性バリ高のイカは、シャクって止めれば抱いてくれます。活性が低いときほどフォールでアタリをとろうとしてラインを張ると、エギが不自然な動きをして抱かない」
湯川「とくにエクスカウンターは糸フケを出して落とすと潮に馴染むようにフォール。喰いが渋いときはナチュラルに沈めて、しっかり抱かせたほうが釣果が上がります」
『セフィア・クリンチラトル』には独自のフォールラトルを搭載!
クリンチラトルは前後2室のラトルルームに前1球、後ろ3球のガラスラトルを内蔵。シャクりだけでなく、フォールやボトムステイでも音を奏でるクリンチ独自のフォールラトルを搭載している。
【スペック】
セフィア・クリンチラトルエクスカウンター
●サイズ:3.5号、3.8号 ●重量:19g、24g ●沈降速度:約3.5秒/m ●カラー:14色 ●価格:1120~1240円(税抜き)
セフィア・クリンチラトルカエル跳びアッパー
●サイズ:2.5号、3.0号 ●重量:10g、15g ●沈降速度:約4秒/m、約3秒/m ●カラー:14色 ●価格:1120円(税抜き)
湯川「それぞれにラトルモデルがありますが、音の有無の使い分けは…。もうイカに聞いてください(笑)。アオリイカは、耳石と触腕で周波数の異なる音をキャッチしていると言われています。ラトルが効くときもあれば、効かないときもある。喰わなければいけないはずの良い潮で、音なしで反応がなければラトル。もちろん、その逆もあります」
フォール中やボトムステイの“音”がバイトを誘う
ラトルに反応があるときの誘い方とは
湯川「通常、ラトルはシャクってダート中に音を出しますが、クリンチラトルはフォールやステイでも音を発します」
湯川「具体的にはシャクリからフォールに入って頭の角度が変わったときにコロンとラトル球が転がる。ボトムステイ中に潮の流れで揺らめくときも音を出す。喰わせの間で、音で誘うことができます」
『セフィア・クリンチ エクスカウンターラトル』だけの“必殺奥義”
湯川「『エクスカウンターラトル』は、内部構造の関係でノンラトルとは若干バランスが違う。その副産物として、『カエル跳び』のアクションと似た切れの良い連続ダートも手に入れました。同じ3.5号で音だけではなく、アクションの違いでも使い分けることもできます」