県高校野球 きょう開幕 “夏”の代替大会 54チーム参加

雨の中、開幕に向けて準備を進めるスタッフ=県営ビッグNスタジアム

 新型コロナウイルスの影響で中止になった全国高校野球選手権長崎大会(甲子園予選)の代替大会「長崎県高校野球大会」が11日、開幕する。8月2日まで、長崎市の県営ビッグNスタジアム、佐世保市総合グラウンド野球場、諫早市第1野球場の3会場で54チームが熱戦を繰り広げる。
 大雨により、当初予定の10~12日の試合を1日ずつ順延してスタート。今後も悪天候が見込まれる中、10日はビッグNのスタッフらがグラウンド整備や雨対策のシートの固定に奔走した。
 9日に長崎入りした上対馬の選手たちは、11日のビッグN開幕戦に向けて室内などで調整練習。主将の財部祥多は「気持ちを切らさないことが大事。他校よりも実戦が少ないかもしれないけど、みんなで一生懸命やってきた。今年最初の公式戦で全部出し切りたい」と意気込んでいた。
 感染防止のため、開会式はなく、各球場の入場者もチームが指定した控え部員や3年生の家族らに限る。他都道府県の代替大会は7イニング制やリーグ戦方式を採用しているところもあるが、長崎は例年同様のトーナメントで、試合も短縮しない。これまで通りにコールドゲームや延長十三回からのタイブレークを採用。組み合わせはシード校なしの完全フリー抽選で決めた。
 また、県高野連はインターネットで資金を募るクラウドファンディングを実施。毎年財源にしている入場料収入が得られないことが理由で、球場使用料や消毒などの運営経費に充てる。目標額は300万円で1口千円。個人、法人は問わない。クラウドファンディングサイト「A-port」から。8月31日まで。

 きょうの試合 
◇ビッグN 
 ▽第1試合(10時)上対馬-長崎南山
 ▽第2試合(13時)対馬-瓊浦
◇佐世保
 ▽第1試合(10時)佐世保北-佐世保南
 ▽第2試合(13時)松浦-口加
◇諫早
 ▽第1試合(9時)諫早農-長崎日大
 ▽第2試合(12時)島原中央-島原工

 


© 株式会社長崎新聞社