武田薬品とニューヨーク科学アカデミーが2020年Innovators in Science Awardの受賞者を発表

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– 2020年のアワードは、希少疾患領域における傑出した研究を表彰 –

ニューヨーク & 大阪--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)(TSE:4502/NYSE:TAK)とニューヨーク科学アカデミーは本日、今年で第3回年次Innovators in Science Award(科学における革新者賞)の受賞者を発表しました。今年の賞は、希少疾患の研究分野を大きく前進させた革新的な科学研究の卓越性と傾倒ぶりを表彰するものです。受賞者にはそれぞれ20万米ドルの賞金が授与されます。

2020年のSenior Scientist Award(シニア科学者賞)は、コールド・スプリング・ハーバー研究所のセントジャイルズ財団教授を務めるAdrian R. Krainer博士に贈られます。Krainer教授は、DNAの遺伝情報をタンパク質に変換する正常な過程の1段階であるRNAスプライシングの機序と制御に関する傑出した研究が評価されています。Krainer教授は、脊髄性筋萎縮症(SMA)の患者さんにおけるスプライシング異常を研究対象としています。SMAは小児期に発症する重篤な遺伝性の神経筋疾患で、運動ニューロンの消失が原因であり、進行性筋萎縮をもたらし、やがて死に至らせます。Krainer教授の業績はとりわけ、遺伝性の神経変性疾患の発症を遅らせ、さらに抑制し得る初の医薬品の開発に結実し、この医薬品は世界各国の規制当局より承認を得るに至りました。

Krainer教授は、次のように述べています。「希少疾患は全体として世界中の何百万ものご家族に影響を及ぼしており、これらのご家族は緊急のニーズを抱えているため、私たちの助けを受けるに値します。SMAで初の承認治療薬の開発に向けて、私の研究室と協力者らが行った研究を評価いただいて、大変光栄に思います。私たちは基礎研究者として、好奇心を原動力に研究を進め、発見の感動を経験していますが、私たちの研究が実を結んで、実際に患者さんの生活を改善できるのは、何よりもうれしいことです。」

2020年のEarly-Career Scientist Award(早期キャリア科学者賞)は、韓国科学技術院(KAIST)のJeong Ho Lee准教授(M.D.、Ph.D)に贈られます。Lee准教授は、脳の幹細胞に生じ、稀な脳発達障害を引き起こす遺伝子変異に関する研究が評価されました。准教授は、難治性てんかんの原因を世界で初めて特定し、限局性皮膚異形成、ジュベール症候群(脳幹の形成異常を特徴とする疾患)、片側巨脳症(片側の大脳半球が異常に大きく形成される疾患)など、幾つかの脳発達障害の原因となる遺伝子を同定しました。またLee准教授は、「国立脳体細胞変異創造的研究イニシアチブセンター」の所長を務めるとともに、低レベルの体細胞変異によって生じる難治性の中枢神経系(CNS)疾患に対する新規の治療薬と診断法の創出を目的とするバイオ制約企業SoVarGenの共同設立者、最高技術責任者(CTO)でもあります。

Lee准教授は次のように述べています。「審査団は世界的に評価された立派な方々であり、私は大変尊敬しています。このような審査団に評価いただいたことを大変光栄に思います。より重要なのは、今回の受賞により、脳の体細胞変異の研究が、いまだ治療法のない重篤な神経疾患に苦しむ患者さんの助けとなる重要な研究領域であると確認された点です。」

2020年の受賞者は、2020年10月にバーチャル形式で開催されるInnovators in Science Award授賞式/シンポジウムで表彰されます。このイベントでは、遺伝疾患、神経系疾患、代謝疾患、自己免疫疾患、心血管系希少疾患を対象に、科学的知見や臨床治療における最新の画期的成果について、世界中から参加する一流の研究者、臨床医、産業界の著名な関係者と交流できる機会が提供されます。

武田薬品リサーチ&デベロップメント担当プレジデントであるアンドリュー・プランプ(M.D.、Ph.D.)は、次のように述べています。「武田薬品にとって、患者さんは北極星のような存在です。希少疾患を持つ患者さんは、往々にして、変革力のある医薬品の創薬と開発に関して、十分な恩恵を受けていません。Krainer教授やLee准教授のような科学者による画期的な研究から得られる知見は、患者さんの生活を変える可能性を持つ先駆的な手法や新規医薬品の開発につながり得るものです。よって当社は、ニューヨーク科学アカデミーと共に、2人の研究を広く共有し、支持できることを誇りに思っており、そして願わくはこの有望な科学を前進させたいと思います。」

ニューヨーク科学アカデミーの会長兼最高経営責任者(CEO)であるニコラス・ダークス博士は、次のように述べています。「科学を世界とつなげ、最も差し迫った社会的課題の取り組みに貢献することは、当アカデミーの使命の中核を成しています。今年で3回目を迎えたInnovators in Science Awardでは、ゲノムの力を解き放ち、希少疾患を患った世界中の患者さんの緊急ニーズに応える革新を実現すべく活動する科学リーダー2人をたたえることができ、光栄に思います。」

Innovators in Science Awardについて

Innovators in Science Awardでは、1件につき20万米ドルの賞2件を毎年授与します。1件はEarly-Career Scientist、もう1件は大成したSenior Scientistを対象とし、独創的思考や研究の影響力で際立った科学者をたたえます。Innovators in Science Awardは限定応募のコンペであり、しっかりした科学的卓越性の実績を有する世界中の研究大学、学術機関、政府機関、非営利機関、それらと同等の組織に、神経科、消化器病科、オンコロジー、再生医療の4つの治療領域のいずれかで活動している最も有望なEarly-Career Scientistおよび最も卓越したSenior Scientistを推薦していただきます。受賞者は、ニューヨーク科学アカデミーが独立に選任し、これらの分野を専門とする審査団が決定します。ニューヨーク科学アカデミーが武田薬品と連携して本アワードを運営しています。

詳細情報についてはInnovators in Science Awardのウェブサイトをご覧ください。

武田薬品工業株式会社について

武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。詳細については、https://www.takeda.comをご覧ください。

ニューヨーク科学アカデミーについて

ニューヨーク科学アカデミーは独立した非営利組織として1817年以来、世界規模で科学、技術、社会を進歩させることに傾倒してきました。当アカデミーは100カ国に2万人以上の会員を有しており、人類に貢献するグローバルなサイエンス・コミュニティーを創りだしています。当アカデミーの中核的な使命は、科学的知見を高め、地球規模の重要な社会的課題に対して科学に基づくソリューションで好影響を及ぼし、社会全体の中で科学情報を受け取る個人を増やすことです。詳細についてはwww.nyas.orgをご覧ください。

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