売るなら今がチャンス! 先代ハリアーは未だ300万の価値アリ

トヨタ 3代目ハリアー前期モデル

BMWやポルシェがパクった?! ハリアーは超エポックメイキングなクルマだった

初代ハリアーがデビューしたのは1997年のこと。

それまで悪路走破性に重きを置いたSUVやクロカンしかなかった時代に、乗り心地と高級感を最優先に開発。高級クロスオーバーSUVというジャンルを生み出し、のちに今や世界で超人気のBMW X5やポルシェ カイエンなどが追従するほどエポックメイキングなクルマであった。

ちなみに初代モデルから北米などではレクサス RXとして発売されており、文字通り“高級車”なのである。

完全オリジナルデザインとなったハリアーはベース車をカムリからRAV4に変更

今回取り上げる3代目はこれまでとは違い、RXから独立し、この時代に異例の国内専用車として2013年にデビュー。発売当初はガソリンとハイブリッドモデルのみであったが、2107年にターボモデルが追加。加えて、マイナーチェンジ時には電動パーキングブレーキやブレーキホールド機能を+したトヨタセーフティセンスPを全車標準とするなど、常に最新の技術を惜しみなく投入してきたモデルだ。

ちなみに3代目モデルの販売比率は、ガソリンが78%、ターボモデルが6%、ハイブリッドが16%といったイメージで、意外にも1番お手頃なガソリンモデルが人気であった。

全グレードが高値を維持! 過走行でも100万は堅い

前期モデルは2013〜16年で上級グレードにのみ先進安全装備が搭載されていた。ちなみにパーキングブレーキはフット式, 後期モデルは2017〜20年で、ターボモデルが追加されたほか、先進安全装備が全車標準となり、流れるウィンカーなどを採用など大幅な改良が施された
前期モデルは2013〜16年で上級グレードにのみ先進安全装備が搭載されていた。ちなみにパーキングブレーキはフット式, 後期モデルは2017〜20年で、ターボモデルが追加されたほか、先進安全装備が全車標準となり、流れるウィンカーなどを採用など大幅な改良が施された

ご存知の通り、ハリアーは6月に4代目モデルがデビューし、旧型オーナーの中には乗り換えを検討している人も少なくないハズ。

今回は発売からビッグマイチェンを行なった2017年までの前期モデルに絞って今の価値をご紹介する。

2020年7月10日現在、もっとも高く取引されているのはハイブリッドモデルのプレミアムアドバンスドパッケージなどの上級グレードが250〜270万円、次いで高値なのは、ガソリンモデルの上級グレードが240〜260万円。と、いずれも29年式の走行距離は4万キロ代といったイメージ。新車価格はそれぞれ約460万、約370万円と比べても、3年間でそれほど価値が下がっていないのは、さすがハリアーといったところ。

10万キロ以上を走った過走行車を見てみると、ハイブリッド エレガンスの13万キロ以上走行した個体で85〜100万円、ガソリンモデル エレガンスの16.5万キロ以上をマークする個体が70〜90万円と、約100万円で買い取られている。ハリアー人気おそるべし! といったところだが、3代目モデルの中古車を考えている人には厳しい現実だ。

1番人気はモデリスタエアロ装着車だ!

モデリスタのフルエアロはハリアーのみならず、他のモデルも同じく+査定になることがほとんど

ハリアーは人気車ゆえ、このグレードが1番高い! というのはなく、満遍なく高値で取引されており、強いて+評価になるポイントを挙げるとすると、ボディーカラーはホワイトパールかブラック、それにモデリスタのフルエアロが装着されていること。都内のディーラーマンによれば、この条件であれば、場合によっては10数万円の+査定になることもあるそうだ。

ともあれ、ハリアーオーナーの皆さん、このデータは2020年7月10日現在のもの。あくまで参考程度に考えてもらえれば幸いだ。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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