【MLB】球宴6回選出のバスター・ポージーが今季出場辞退へ

 サンフランシスコ・ジャイアンツのスター捕手、バスター・ポージーが今季の出場を辞退することを、記者とのZOOM通話で発表した。ポージー夫妻は、妊娠32週で生まれた早産児の女の子の双子を養子として迎えており、彼女たちの安全を考えて出場辞退を決めたという。

2012年のワールドシリーズでホームランを放った後のポージー

 現在33歳のポージーは、2008年のドラフト全体5位で入団してからジャイアンツ一筋でプレーするフランチャイズプレーヤー。2010年から2016年にかけてのジャイアンツ黄金期を支え、ワールドシリーズ3度制覇に多大な貢献をしている。

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 2010年には108試合の出場で打率.308、18本塁打、67打点、捕手としてのDRS+8を記録し、ナショナル・リーグ新人王を獲得。2012年には148試合の出場で打率.336、24本塁打、103打点、OPS.957、捕手としてのDRS+16を記録して、同リーグ首位打者とMVPを獲得。非常に優秀な守備力と、捕手としては傑出した打撃力を持ち合わせた真のスターで、今後のキャリア次第ではあるが、将来の殿堂入り候補と見られることもある。

 ジャイアンツにはポージーの後継者として期待される、ジョーイ・バートという捕手のトッププロスペクトが控えているが、バートはまだ3Aの出場経験がなく、2Aでも22試合にしか出場していない。メジャーデビューはまだ早いという見方が一般的だ。

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 ジャイアンツのファーハン・ザイディGMは、内部からか、外部からかは問わず、60人枠に新たに捕手を加えるつもりがあるとコメント。ラッセル・マーティン、ホゼ・ロバトンらの経験豊富なベテランも現在FAに残っており、バートに時期尚早な出番を与える必要はなさそうだ。

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