長崎県内 豪雨による農林業被害11億円 大村3分の1占める

 長崎県は10日、県内に大雨特別警報が発表された6、7両日の豪雨による農林業被害額について、速報値で11億7660万円に上ると発表した。うち河川の氾濫や崖崩れなどが相次いだ大村市が3億9259万円と約3分の1を占めた。
 最も被害が大きかったのは農地・農業用施設の9億800万円で、林地・林道施設2億992万円、ビニールハウスと関連機器5658万円。農作物などは水稲、ぶどう、梨など209万円だったが、今後観葉植物やカーネーションなどの被害額が追加される見込み。
 大村市の被害は農地112件、農道や用水路など農業用施設42件、ビニールハウスなど15件、林地1件などだった。
 地域別の被害額は同市を含む長崎・県央が8億4566万円、佐世保・県北1億7500万円、壱岐1億100万円、島原5021万円、五島473万円。対馬は被害が確認されなかった。

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