2012年MVPのジャイアンツ・ポージー 出場辞退を表明

バスター・ポージー(ジャイアンツ)は日本時間7月11日、2020年シーズンの出場辞退を決断したことを発表した。養子とした双子の女の子が妊娠32週目に早産で生まれ、一定の期間を集中治療室で過ごす必要があるため、ポージーは家族を守るために今年プレーしないことを選択した。

ポージーは双子の誕生に立ち会うために夏季キャンプの初日を欠席。その後も「個人的な理由」により数回にわたって練習を欠席していたが、それは家族を守るための父親としての判断だったようだ。

8歳の双子がいるポージーは、数年前から夫婦間で養子をとることについて相談していたという。過去に養子をとって数日間一緒に暮らしたこともあったが、そのときは元の家族が心変わりしてその子供を引き取ってしまった。今回は双子の女の子を正式に養子とすることになったが、早産で生まれたという事情があり、彼らの免疫システムの弱さなどを考慮して出場辞退を決めた。

「最終的に、これは私にとってそれほど難しい決断ではなかった。野球の観点から見れば難しい決断だったけれど、家族の立場からすれば比較的簡単な決断だった。自分の子供を守るための決断だからね」とポージー。また、双子の女の子が早産でなければ今年プレーするつもりだったことも明らかにした。

スター捕手の決断について、ゲーブ・キャプラー監督は「バスターは家族と彼自身のために素晴らしい決断をしたと思う」と語り、全面的な支持を表明。ファーハン・ザイディ野球部門社長も同様の姿勢を示した。

現在33歳のポージーは、メジャー2年目の2010年に打率.305、18本塁打、67打点、OPS.862の好成績で新人王に選出され、2012年には打率.336、24本塁打、103打点、OPS.957という自己最高の成績を残してMVPを受賞。オールスター・ゲーム選出6度、シルバースラッガー賞4度、ゴールドグラブ賞1度など素晴らしい実績を誇り、2010年、2012年、2014年と3度のワールドシリーズ制覇も経験している。

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