ナショナルズの先発5番手はフェッディとボースの争いに

先発5番手を予定されていたジョー・ロスが2020年シーズンの出場を辞退したことにより、ナショナルズでは複数の投手が先発5番手の座を争っている。シーズン開幕まで2週間を切り、デーブ・マルティネス監督は先発5番手の候補を27歳のエリック・フェッディと28歳のオースティン・ボースの両右腕に絞ったようだ。

ナショナルズにはマックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、パトリック・コービン、アニバル・サンチェスという強力な四本柱がおり、ロスの穴さえ埋めることができれば先発投手陣は盤石となる。マルティネスは「ジョーがオプトアウトしたことにより、私には2つの選択肢がある。フェッディとボースの2人でローテーションの穴は埋められると思う」と先発5番手について語っている。

フェッディはメジャー4年目を迎える27歳の右腕。昨年は自己最多の21試合(うち12先発)に登板して78イニングを投げ、4勝2敗、防御率4.50、41奪三振をマークした。一方のボースはメジャー3年目を迎える28歳の右腕。昨年は自己最多の9試合(うち8先発)に登板して43.2イニングを投げ、2勝1敗、防御率3.30、44奪三振という上々のピッチングを披露した。

「(先発5番手争いが)最終的にどのような結果になるかは今後の成り行きを見守っていかなければならないけど、両投手とも良い状態だし、両投手とも準備はできていると思う」と指揮官は語る。さらに「彼らは過去数年間でたくさんのことを学んできた。今後が楽しみだね」と期待を口にした。

サイ・ヤング賞3度の実績を誇るシャーザーの凄さは言うまでもなく、昨年のワールドシリーズでMVPとなったストラスバーグは7年2億4500万ドルの大型契約で残留。コービンは6年1億4000万ドルで加入した昨年、14勝&238奪三振の好成績を残しており、サンチェスも2年契約の1年目となった昨年、4年ぶり5度目の2ケタ勝利をマークした。先発4番手まではメジャー有数の充実度を誇っており、今世紀初のワールドシリーズ連覇に向けて、先発5番手を確立できるかどうかがポイントの1つとなりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.