島原工 逆転サヨナラ 主将・森川 嫌な流れ絶つ一打

【1回戦、島原中央―島原工】9回裏島原工1死、森川が左越え二塁打を放つ=諫早市第1野球場

 島原工が逆転サヨナラで島原中央との同地区対決を制した。エース坂本が2安打に抑えながらもリードされ、ずるずると土俵際に追い込まれた嫌な展開。それを主将の森川が一振りで吹っ切った。黒江監督は「キャプテンで頑張ってきた結果」と目を細めた。
 0-1の九回1死で打席に立った森川。「3年生が下を向いていたら駄目なので…。とにかく積極的に」と甘い直球を捉えた。身長163センチの本人も「驚いた」会心の左越え二塁打。その後の4連続四死球で勝利をつかんだが、相手に動揺を与えたのは明らかだった。
 2、3年生は9人だけで4月に1年生13人を迎えて盛り上がっているチーム。コロナ禍で活躍する舞台が失われた分、この最後の夏に“大きな”背中を見せるつもりだ。頼れるリーダーは「いい選手も入ってきて競争も激しくなっている。細かいところまで意識して調整したい」と昨年敗れた2回戦を見据えた。

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