やまがた伝説

©株式会社VOTE FOR

ラーメン好きな県民性と日本屈指の夏の暑さが、「冷やしラーメン」を生んだ!?

■山形市はラーメン消費量日本一って知ってた?
世帯当たりの中華そば(外食)の年間支出金額で、山形市は15,687円と全国1位(注釈)となっています。その昔、山形では地域により、訪問客に手打ちした蕎麦をふるまう習慣があり、これがラーメンを出前してもてなす風習に変わり、たくさん食べられるようになったと言われています。
また、山形名物「冷やしラーメン」の存在も、暑い夏でもラーメンの消費が衰えない理由と考えられています。

注釈:総務省家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市および政令指定都市ランキング(平成29年から令和元年平均)

■最高気温記録を持つ猛暑が生みだした「冷やし」文化!
県都・山形市は、昭和8年以来74年もの間、40.8度の日本最高気温記録を保持していました。この夏の暑さのなか、「蕎麦のように、夏はラーメンも冷たくして食べたい」というお客さんの一言がきっかけとなり、昭和27年に「冷やしラーメン」が誕生しました。それ以前にも、中華麺に冷たいそばつゆをかけた「冷やがけ」を出す店もあり、蕎麦屋でもラーメンを提供する山形だからこそ生まれた食文化といえます。

■スープが冷たくてもおいしい秘密は!?
温かいラーメンは冷やすと、スープに含まれる動物性の脂が固まってしまいます。
そこで、冷やしラーメンのスープは、牛肉を醤油で煮て、一晩冷まして固まった脂を取り除き、植物性の油を足してコクを出しているそうです。また、中華麺も茹で時間を長くし、冷水にさらしても硬くならない工夫を凝らしています。
スープに氷を浮かべた涼し気な様子は、県外のお客さんにも人気で、今では山形県を代表する夏の県民食になっています。

◆冷やしラーメンについてお話をお聞きした
・矢萩長兵衛(やはぎちょうべえ)さん
山形県麺類飲食生活衛生同業組合 理事長

・阿部徹(あべとおる)さん
山形麺類食堂協同組合 監事

▽市販の冷やしラーメンに一工夫加えて自宅でもおいしく楽しんで
麺とスープなどがセットの商品も豊富です。家庭でおいしく作る秘訣は、茹でた後に流水で麺のぬめりをしっかり取り、氷水などでキンキンに冷やすことです。夏野菜をたっぷりと盛り付けて、暑い夏を乗り切ってください。