39歳と18歳の2枚看板 卓球台湾代表、2021年東京の地で躍動なるか

写真:林昀儒(チャイニーズタイペイ)/提供:ittfworld

国際卓球連盟は9日、チャイニーズタイペイ男子代表について取り上げた内容をホームページに掲載した。チャイニーズタイペイ男子の中でも「特に2人の選手は、大会前にライバルからの目が厳しくなるだろう」とITTFは報じている。

東京の地で結果を残してきた台湾代表

2014年に東京で開催された世界卓球団体戦で、チャイニーズタイペイ男子は初の銅メダルを獲得。5年後の2019年チームワールドカップ、チャイニーズタイペイ男子はまたしても東京の地で銅メダル獲得とを再現した。

写真:2019年アジア卓球選手権でのチャイニーズタイペイチーム/提供:ittfworld

2021年の東京五輪の舞台ではチームとして初の表彰台が期待されている。

頼りになる荘智淵

チャイニーズタイペイを支えるのは39歳の大ベテラン・荘智淵(チュアンチーユエン)だ。日本ではTリーグの琉球アスティーダでも活躍している。

2012年ロンドン五輪ではシングルス4位に入賞、2013年パリでの世界選手権では、陳建安(チェンジェンアン)と組んだ男子ダブルスで初の金メダルを獲得した。

写真:荘智淵/提供:ittfworld

2020年のワールドツアーでは張本智和(木下グループ)に2度勝利しており、いまだその実力は健在だ。

台頭してきた林昀儒

今、チャイニーズタイペイのみならず世界の卓球界からスポットライトを浴びているのは18歳の新星・林昀儒(リンユンジュ)だ。昨季まではTリーグの岡山リベッツでもプレーしていた。

2019年のT2ダイヤモンドマレーシア大会では、水谷隼(木下グループ)、馬龍(マロン・中国)、黄鎮廷(ウォンチュンティン・中国香港) 、樊振東(ファンジェンドン・中国)に勝利し優勝を果たした。

写真:林昀儒(チャイニーズタイペイ)/撮影:ラリーズ編集部

今後のキャリアを有望視されている才能あるサウスポーは、最新の世界ランキング7位に位置しており、急激に頭角を現した。

荘智淵と林昀儒が牽引するチャイニーズタイペイ

チャイニーズタイペイは、2014年世界卓球で銅メダルを獲得して以来、男子代表は厳しい状況が続いていた。

しかし、東京五輪のリハーサル大会でもある2019年チームワールドカップで銅メダルを獲得と、徐々に明るい兆しを見せ始めている。

ITTFは、「世界の強豪としての地位を強化したいのであれば、オリンピックや世界チーム選手権といった最大の舞台で同様の成果を上げなければならない」とコメントしており、荘智淵、林昀儒らを擁するチャイニーズタイペイの今後の戦いからも目が離せない。

文:ラリーズ編集部

© 株式会社ラリーズ