<レスリング>【記録】日本の金メダル数は2位(中国)のトリプル・スコア…世界選手権・国別メダル獲得数(女子)

2位以下に大きく差をつけている日本女子=写真は2018年世界選手権

 世界選手権・女子のメダルの通算獲得数は、日本が「金85・銀37・銅33」をマーク。金メダルの数では、2位・中国の「24」の3倍以上を手にしており、断トツのトップ。1987年の第1回大会(ノルウェー)のみ優勝選手がいなかったが、1989年の第2回大会(スイス)から、すべての大会で金メダルを取り続けている。

 途中、途切れそうになったのは、1992年(フランス)と1997年(フランス)の2大会。1992年大会は7選手が決勝に進みながら、最初の5人が敗れて銀メダル。6番目に登場した57kg級・坂本涼子が初優勝し、最終的に唯一の金メダルへ。

 1997年大会は2選手が決勝へ。最初の選手は負けてしまったが、75kg級に出場した19歳の浜口京子が勝ち、初の世界一に輝くとともに金メダルの伝統を守った。

 他に、2012年と昨年も優勝1選手だった。2012年はオリンピックの後ということで若手主体のメンバー構成だった中で、世界の連覇記録がかかっていた吉田沙保里が出場。昨年も金メダルの数こそ1個だったが、エース川井梨紗子の強さは盤石で、ともに金メダル「0」の不安は少ない大会だった。

 3位のフランスは、最近の選手・関係者は意外に思うかもしれない。女子レスリング発祥の地はフランスで、1987年の第1回大会は5階級、1989年の第2大会も4階級を制し、黎明期の中心国だった。56kg級などで5回優勝のアンナ・ゴミスという強豪も輩出したが、21世紀に入ってからは2007年大会(アゼルバイジャン)59kg級で1選手が優勝したのみ。古豪復活が待たれる。

 昨年は米国が3階級、ロシアが2階級で優勝。男子フリースタイルの強国が、女子でも台頭してくるか。

 各国のメダル獲得数は下記の通り。


世界選手権・女子/国別メダル獲得数

No. 国   名

1 日  本 85 37 33 155

2 中  国 24 18 29 71

3 フランス 21 14 14 49

4 米  国 18 30 26 74

5 カナダ 11 12 23 46

6 ノルウェー 11 12 19 42

7 ウクライナ 10 7 18 35

8 ロシア 6 26 34 66

9 ブルガリア 6 4 6 16

10 オーストリア 5   1 6

11 スウェーデン 4 10 15 29

12 モンゴル 4 7 15 26

13 アゼルバイジャン 3 6 8 17

14 ベネズエラ 3 4 5 12

15 ドイツ 2 5 12 19

16 ベラルーシ 2 5 8 15

17 ポーランド 2 4 8 14

18 台  湾 1 5 5 11

19 トルコ 1 2 4 7

〃 ハンガリー 1 2 4 7

21 北朝鮮 1 1 7 9

22 フィンランド 1 1   2

23 ギリシャ 1   3 4

24 キルギス 1   1 2

25 ベルギー 1     1

26 カザフスタン   4 7 11

27 ルーマニア   2   2

28 ナイジェリア   1 4 5

29 デンマーク   1 1 2

〃 イタリア   1 1 2

〃 オランダ   1 1 2

32 ブラジル   1   1

〃 韓  国   1   1

〃 チュニジア   1   1

35 インド     5 5

36 ラトビア     3 3

37 スペイン     2 2

〃 エストニア     2 2

39 アルゼンチン     1 1

〃 コロンビア     1 1

〃 キューバ     1 1

〃 チェコ     1 1

〃 英  国     1 1

〃 プエルトリコ     1 1

〃 スイス     1 1

〃 ソ  連     1 1

合   計 225 225 332 782

© 公益財団法人日本レスリング協会