上司からパワハラ 女性職員が提訴 佐世保市総合医療センター

 佐世保市総合医療センター(同市平瀬町)の女性職員が、上司の男性からパワハラを受けて抑うつ神経症になり休職を余儀なくされたとして、男性に慰謝料など約700万円を求める訴訟を長崎地裁佐世保支部に起こしたことが11日までに分かった。
 訴状などによると、2018年3月ごろから19年6月ごろまでの間、女性は、男性が職場で大声で怒鳴り資料を投げ付けたり、女性の部下がミスをした際に「(上司なのだから)お前が是正書を書け」と発言するなど複数回にわたりパワハラ行為を行ったと主張している。
 女性は18年12月下旬から同センターのハラスメント委員会などに複数回、対処を求めたが、納得のいく対応は得られなかったとしている。代理人弁護士によると、女性は抑うつ神経症と診断され19年6月10日から休職している。
 同センターは取材に対し「裁判所から必要な資料の提出などを求められた場合は応じ、裁判の行方を見守る」としている。


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