声を出せなくても一体感 139日ぶり観戦 V長崎サポーター

マスクをして拍手などで応援するサポーター=トラスタ

 今節から条件付きで観客を入れたJリーグ。トランスコスモススタジアム長崎ではサポーターが139日ぶりとなるスタンドからの観戦を楽しんだ。サーモグラフィーによる検温、ソーシャルディスタンスを保った座席配置などの感染防止策が用意され、目立ったトラブルやマナー違反などは見られなかった。
 Jリーグは今月末まで、観客数を通常開催時の半数程度に制限して入場を許可している。トラスタは最大約4200人を動員できるようになり、この日は年間パス会員を中心に3108人が来場。ウイルスの飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、鳴り物や応援歌は禁止とした。観客は好プレーが出ると拍手でたたえるなど、従来とは異なる観戦スタイルでピッチ上に“声援”を届けた。
 開幕戦以来の観戦となった諫早市の会社員、山崎裕子さん(40)は「声を出せなくても、一体感が生まれていた。雨で大変だったけど、やっぱりスタジアムで観戦するのが楽しい。このままJ1昇格を果たしてほしい」と声を弾ませていた。

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