「生徒たち、悩み打ち明けて」 「居場所カフェ」阿賀野高に9月開設

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居場所カフェ開設に向け、ワークショップで意見を出し合う参加者たち。右は「A GNU」代表の本間由香里さん=阿賀野市保田

 生徒がくつろぎながら気軽に悩みなどを相談できる「居場所カフェ」を新潟県阿賀野市の阿賀野高校内に開こうと、市民団体「A GNU(あ ぬー)」が発足した。地域の大人たちが相談相手になり、不登校や中退を防ぐなど寄り添い型の支援を行う。開設されれば、県内全日制高校では初めて。9月14日のオープンを目指し、メンバーは「生徒たちに居心地のいい場所をつくっていきたい」と意気込む。

 居場所カフェは、若者支援団体などが各地の学校で取り組み、全国で少しずつ広がりを見せている。A GNUは各地の例と同様に、図書室を利用して無料で菓子や飲み物を提供し、生徒は音楽がゆったり流れる中で、“店員”である地域の大人に学校生活や家庭環境、進路の悩みなどを自由に話すことができるカフェを目指す。生徒はゲームをしたり休憩したりと思い思いに過ごしてもいいし、たわいのないおしゃべりをするだけでもいい。

 A GNUは、保護者や学校関係者、卒業生の元生徒会長、地元経営者らメンバー14人で構成する。代表で同高PTA会長の本間由香里さん(49)は「学校や家庭に悩みを抱えている生徒は多い。地域で見守り、私たちがいつでも生徒の話を聞ける場を設けることで、日々の緊張をほぐして学校生活を円滑に送ってほしい」と語る。卒業後の地元就職の相談を受ける場としても活用していく。

 団体名はウシ科の動物、ヌーから付けた。ヌーは少しずつ仲間と合流し、やがて巨大な群れで行動する習性を持つことから「初めは1人でも、ヌーが仲間を増やすように集まって大きな群れになれたら」という思いを込めた。アルファベットにも意味があり、若者に向けて「阿(A)賀(G)野(N)のあなた(U=you)たちの居場所だよ」というメッセージを込めている。

 6月下旬には同市保田の安田公民館で第1回の研修会が開かれ、メンバーと居場所カフェ開設に賛同する市議ら計34人が参加した。グループに分かれ、居場所カフェでできることのアイデアを出し合った。参加者からは「面白い経歴の人を呼んで話をしてもらう」「地元のお菓子屋とコラボする」など次々意見が出された。

 メンバーで地元建設会社社長の男性(47)は「居場所カフェでは、高校生に地域で仕事を頑張っている大人たちの姿を見せることで、地元で働く良さも知ってもらえたら。卒業後に社会で活躍できるきっかけづくりを手伝いたい」と意欲を語った。

 阿賀野高校の居場所カフェは毎週水曜の放課後に開く予定。運営費は寄付金で賄う。協賛・協力企業を募集している。

 問い合わせはメールで本間さん、yukari1116pink@yahoo.co.jp