インディアンス指揮官 リンドーアの3番起用を決断

インディアンスのテリー・フランコーナ監督は2月にスプリング・トレーニングが始まったときから、フランシスコ・リンドーアをリードオフから別の打順へ移す可能性を示唆していた。そして、開幕戦まであと12日となったこのタイミングで指揮官はついに決断。リンドーアは今年、1番ではなく3番を打つ可能性が高くなった。

フランコーナによると、リンドーアを別の打順へ移す構想はずっと頭のなかにあったという。ただし、あくまでもチームの看板選手であり、打線の軸であるリンドーアが快適にプレーできることが最優先。リンドーアに打順変更について打診したところ、「監督が望む打順ならどこでもいいよ」という回答を得たため、リンドーアに感謝しつつ、チームにとってベストの選択肢として、リンドーアの3番起用を決断した。

リンドーアはキャリアの大部分を1番打者として過ごしており、通算364試合で打率.280、OPS.870をマーク。2番では180試合で打率.285、OPS.798、3番に入った162試合では打率.308、OPS.818を記録している。過去の数字を見る限り、十分に3番打者が務まると判断していいだろう。ちなみに、リンドーアは3年連続40二塁打&30本塁打を継続しているメジャー唯一の選手である。

また、リンドーアに代わるリードオフには新戦力のセザー・ヘルナンデスが入ると見られている。ヘルナンデスは1番打者としてキャリア通算で打率.275、OPS.753を記録。「彼は出塁能力が高く、足も速い選手だ」とフランコーナはヘルナンデスのリードオフ適性を高く評価しており、ヘルナンデスがチームに加入していたことも、リンドーアの打順変更を決断する後押しとなった。

フランコーナは1~4番にヘルナンデス、カルロス・サンタナ、リンドーア、ホゼ・ラミレスと4人のスイッチヒッターを並べる構想を持っている。相手投手の左右に関係なくハイレベルな実力を発揮するインディアンスの上位打線は、相手チームにとって大きな脅威となるに違いない。

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