【カープ】確かな制球力で新たな挑戦!菊池保則投手

「どんな状況で投げても、ゼロに抑えられるようにがんばるだけ」。
力強く答えるのはプロ13年目の菊池保則(やすのり)投手。新たにクローザーに任命された胸中をそう語った。

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、2軍調整となったスコット投手に代わり、佐々岡監督から新守護神に指名された菊池投手をフカボリ。上位浮上を目指すカープのキーマンとなる菊池投手の挑戦を追った。

トレードでカープに移籍して2年目の菊池投手。新たな挑戦の始まりは、7月8日のDeNA戦。
3点リードをもらって上がった9回のマウンド。見事無失点に封じ、チームに今シーズンの本拠地初勝利をもたらした。

クローザー初戦でプロ初セーブをあげるメンタルの強さには、自己最多の58試合に登板した昨シーズンに培った経験と自信がいきていた。

「昨シーズン1年間、一軍にいることができたのは自分の中ですごく自信になった」と振り返る菊池投手。「安定した同じボールを投げることができていたので、それが1年間ずっとできれば問題ない」と胸を張る。

菊池投手の武器は“制球力”。

昨シーズンの菊池投手の与四球率(9イニングあたり何個フォアボールを与えたかを表す指標)は40試合以上登板したカープの主なリリーフ投手の中で3.39と最も少なかった。(中村恭平3.45、フランスア4.02)

自滅しないリリーバーは持ち味の制球力を武器に、ここまで防御率1.50(7月11日O.A.時現在)と抜群の安定感を発揮。確かな自信が結果に結びついている。

「コントロールを最も大事にし、低めを意識する。失投が少なくまとまっているのが(好調の)一番の要因だと思う」と自身を分析する。

相手を力でねじ伏せ三振を奪うパワーピッチングでなくとも、制球力を磨き上げれば打ち取れる。従来のクローザー像は追い求めず、信念を持って自分の持ち味で勝負を挑む。

「責任感を持って自分のピッチングをすることが先決。しっかり結果で応えることがチームのためにも、ファンの方々のためにもなると思うので、しっかり抑えられるようにがんばりたい」と目を輝かせた。

広島ホームテレビ
ひろしま深掘りライブ フロントドア(土曜13:00)7月11日放送
ライター 湯谷葉子

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