とよあけ 花マルシェ コラム

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夏至を過ぎ、夏もあと半分とは言うものの、これからが暑さの本番。家庭菜園の夏野菜の収穫もそろそろピークというお家も多いのではないでしょうか。夏野菜の主役はトマト、ナス、ピーマンなどのナス科の植物ですね?ナス科には花を楽しむ種類も多く含まれ、ちょっと変わったところではホオズキもこの仲間です。
ホオズキはナス科ホオズキ属の多年草で、日本各地に自生していますが、古く中国から渡って来たとも考えられています。漢字の表記は日本でも中国でもともに「酸漿」で、中国では春秋戦国時代に著された類語辞典『爾雅(アールヤー)』に「酸漿(スアンジアン)」の記載があることから、紀元前3世紀以前には薬用の栽培が始まっており、日本においては『古事記』上に「彼目如赤加賀智而。・・・此者。赤加賀知者今酸醤者也。」(その目は赤加賀智(あかかがち)の如く赤い。…此(これ)に赤加賀知と謂(い)うは、今の酸醤(あかかがち)なり。)とあることから、7世紀以前にはすでに日本人の目にする存在であったことがうかがえます。
ホオズキの実は夏の風物詩として、新旧お盆の少し前に浅草寺の「ほおずき市」をはじめ、各地のお祭りやお花屋さんに並べられます。「ホオズキは花というより橙色(だいだいいろ)の実しか思い浮かびませんわ!」はい、花を想像しづらい方も多いかもしれませんね。さて、ホオズキの花はどんな花でしょうか?
ホオズキはナス科でしたよね?ですからその花はナスの仲間の花に似ています。ただしナスが薄紫色なのに対してホオズキは白、ちなみにトマトは黄色です。まずこのような花が咲き、その後ガクの部分がどんどん膨らみ、その中で実が生(な)ります。お店で売っているホオズキの鉢植えには、たまにまだ花が残っているものもあるので、これが実になる様子を観察するのも楽しいですよ!

執筆 愛知豊明花き流通協同組合 理事長 永田晶彦

◆“とよあけ花マルシェ”とは、花の街として豊明市をPRするために花イベントや花関連商品などにより、花に親しむ暮らしをお届けするものです。毎月花情報を連載しますので、お楽しみください。