デューダ、大逆転で第5戦制す 通算成績は“名将の愛息”が1位に

写真:ベネディクト・デューダ(ドイツ)/提供:ittfworld

<卓球 デュッセルドルフ・マスターズ第5戦 2020年7月10-12日>

7月10から12日でデュッセルドルフ・マスターズ第5戦が行われ、26歳の左腕ベネディクト・デューダ(ドイツ)が初優勝を飾った。

デュッセルドルフ・マスターズとは、ドイツ卓球連盟の支援のもと、ブンデスリーガの強豪チームであるボルシア・デュッセルドルフが主催しているシングルスの大会。第1戦はティモ・ボル(ドイツ)が、第2戦、第3戦はドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)が、第4戦はバスティアン・シュテガー(ドイツ)が優勝に輝いていた。

デューダが初優勝

第5戦となる今回は、過去4戦の優勝者はすべて欠場という中行われた。第1シードはオマー・アサール(エジプト)、第2シードにはデューダが入っていた。

アサールとデューダは順当に決勝まで勝ち上がり、デューダがゲームカウント0-3と窮地に追い込まれながらも大逆転勝利で優勝を手にした。デューダは2019年のハンガリーオープンでは、丹羽孝希(スヴェンソン)を4-0のストレートで倒している実力者で、世界ランキング39位とドイツ男子で4番手につけている。

写真:ベネディクト・デューダ(ドイツ)/提供:ittfworld

試合後、デューダは「最初の3ゲームは、アサールはパワフルなプレーをしてきて、どうしたらいいのか分からなかったよ。そこからはラリーに持ち込んで、最終的にはとてもうまくいったよ」と満足げなコメントを残した。

5回の合計ポイントでは邱党がリード

第5戦までを終えたデュッセルドルフ・マスターズは、最大16名の参加選手によるトーナメント方式で毎週争われ、成績上位8選手による決勝トーナメントで締めくくられるため、通算成績が大事になってくる。

写真:邱党(キュウダン・ドイツ)/提供:ittfworld

通算ポイント1位は120ポイントを獲得している邱党(キュウダン・ドイツ)。2回の準優勝と3回のベスト4と安定した成績を残している。邱党は、リオ五輪時に水谷隼(木下グループ)のプライベートコーチを務めるなど名指導者として知られる邱建新氏(キュウジェンシン・木下グループ総監督)の愛息としても知られている。

2位には110ポイントのドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)、3位には80ポイントのデューダとアサールが続く。

次戦は、7月17日から19日の日程で開催される。

デュッセルドルフ・マスターズ第5戦結果

1回戦

〇トビアス・ヒップラー 4-3 Kirill Fadeev
〇ニルス・ホーマイヤー 4-1 Dennis Klein
〇邱党 4-0 Tobias Slanina
〇ゲリット・エンゲマン 4-0 Cedric Meissner
〇アントン・ケルベリ 4-0 Thomas Keinath
〇ムン・ファンボー 4-0 テイラー・フォックス

準々決勝

〇ベネディクト・デューダ 4-2 トビアス・ヒップラー
〇オマー・アサール 4-1 ニルス・ホーマイヤー
〇邱党 4-0 ゲリット・エンゲマン
〇アントン・ケルベリ 4-0 ムン・ファンボー

準決勝

〇ベネディクト・デューダ 4-2 アントン・ケルベリ
〇オマー・アサール 4-2 邱党

決勝

〇ベネディクト・デューダ 4-3 オマー・アサール

文:ラリーズ編集部

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