止まらない沖縄米軍のコロナ感染 新たに普天間32人、嘉手納1人 今月96人に

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7月に感染が確認された在沖米軍基地

 沖縄県は13日、宜野湾市の米軍普天間飛行場で新たに32人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。クラスター(感染者集団)発生の可能性が高い。米軍嘉手納基地は同日午後10時すぎ、公式フェイスブックを更新し、「チーム嘉手納のメンバー1人がCOVID19に陽性反応を示し、現在は隔離されている」と発表した。所属などの詳細は不明。軍の医療専門家が積極的に接触の追跡を行っているとした。12日には浦添市の牧港補給地区(キャンプ・キンザー)で1人の感染が確認された。今月に入ってから、県内の米軍5施設で計96人が感染したことになる。

 玉城デニー知事は15日上京し、県と基地所在市町村でつくる県軍用地転用促進・基地問題協議会(軍転協)として、感染拡大防止の徹底などを日本政府に要請する。

 糸数公保健衛生統括監は報道向けの説明で、県の警戒レベル指標に米軍関係の感染者数を含むかとの質問に「県内の医療体制や感染状況に影響が大きければ、それを踏まえた形で見直さなければいけない」と述べ、米軍との情報交換が必要との認識を示した。

 米軍の感染者は基本的に基地内の特定施設で隔離している。症状のある場合、キャンプ瑞慶覧の米海軍病院で治療、入院するが、重症者が増えれば、基地の外の病院に入院する可能性もあることから、県は早急な意見交換を求めている。

 海軍病院は全体で通常80床、最大160床の入院受け入れが可能だが、県は新型コロナ感染者の受け入れ病床数について、「把握していない」という。

 県の大城玲子保健医療部長は13日の県議会本会議で、玉城デニー知事と11日に会談した在沖米軍トップのクラーディー四軍調整官が、県と米軍の保健医療当局が情報交換する場の設置について「可能である」と答えたことを明かした。

 糸数統括監は、米軍の感染者が日本人と接触したなどの行動歴を「重要な情報」と強調。7日発表の普天間飛行場の5人の感染者のうち、複数が基地の外で買い物したなどの情報を得る一方、11日の多数発生以降、米軍から行動歴の報告を受けていないという。

 7~13日までの感染者の内訳は、普天間飛行場71人、沖縄本島北部のキャンプ・ハンセン22人、キンザー1人、嘉手納基地1人。2日のキャンプ・マクトリアス1人、3月の嘉手納基地3人を含めると、米軍関係の感染者数は99人となった。