「GoToキャンペーン」間近 宮城、福島両県知事が警戒感

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 東京都で新型コロナウイルスの感染者が増加傾向にある状況に、首都圏へのアクセスが容易な宮城、福島両県知事が13日の定例記者会見で警戒感を示した。政府の消費支援策「Go To キャンペーン」について移動が活発化し、感染拡大が懸念されることから、慎重な取り組みを求めた。

 「東京でコロナ感染者が増え、宮城も東京が由来の感染者が多くなっている」。村井嘉浩宮城県知事は危機感を募らせた。「宮城、東北が頑張っても、日本全体で取り組まなければ感染者を抑えることは難しい」と指摘。「(東京の1日の感染者数が)右肩上がりの可能性もあるという危機感を持つべきだ」と訴えた。

 22日には「Go To キャンペーン」の観光割引が始まる。

 村井知事は「往来で感染者が増える可能性はある。ただ期待を寄せる旅行、宿泊関係者も多い」と一定の理解を示した。

 一方、内堀雅雄福島県知事は「観光振興、地域活性化への期待もあるが、感染が拡大する中では不安、懸念もある」と疑問を投げ掛けた。

 全国知事会は10日、キャンペーンの慎重な実施を政府に緊急提言した。内堀知事は「全国一律ではなく、近隣地域の誘客から始めて段階的に範囲を広げるなど、地域の実情に応じて実施するべきだとの(知事会の)要望は私の思いと合致する」と強調した。

 キャンペーンに先立ち実施中の県内限定の宿泊割引事業に関しては「全国には感染再拡大の兆候が見られる地域もある。現時点では県外への割引対象拡大は考えていない」と説明した。