米兵「金に困っていた」 奪った金は山分け 北谷の両替所強盗事件

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被害に遭った両替所に入る捜査関係者=5月12日午後6時32分、北谷町

 沖縄県北谷町の外貨両替所で現金約690万円を強奪したとして、強盗と建造物侵入の罪に問われた米陸軍1等兵ディミトリアス・エー・モートン・ジュニア被告(21)と、米空軍軍属ハッサン・エム・スミス被告(34)の初公判が13日、那覇地裁(小野裕信裁判長)であった。両被告は起訴内容を認め、モートン被告は「金に困っていた」、スミス被告は「彼(モートン被告)を助けるつもりでやった」と動機を説明した。

 検察側の冒頭陳述などによると、2人は犯行前からの知り合い。モートン被告は車の購入代金の支払いや米国にいる親族への送金など金銭的に困っていたという。犯行前、2人は県内の複数の両替所を下見し、店内の状況を確認していた。

 事件当日、2人はカウンターを乗り越え、机の上に置かれた紙幣などを強奪。モートン被告が店員をナイフで脅迫した。奪った現金は2人で山分けした。

 モートン被告は現金の一部を米国にいる親族などへ送金し、約2万ドルを自家用車のトランクに隠匿。スミス被告は大半をドイツにいる知人女性に郵送しようとしたが、途中で米捜査当局に差し押さえられた。

 被告人質問でモートン被告は「陸軍から除隊され、米国に戻る予定だった。米国では(新型コロナウイルスの影響などで)仕事がなく、金が必要だと思った」と動機を説明。スミス被告は「彼に誘われ、安易に加担してしまった。犯行後に怖くなり、奪った金が見つからないよう友人に送ろうと考えた」と述べた。

 次回期日は今月20日で、結審する見込み。