建物損壊・浸水300棟超、なお5人不明 大分県内豪雨被災から1週間【大分県】

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 活発な梅雨前線により大分県内が大雨の被害に見舞われてから、きょう14日で1週間になる。三隈川(筑後川)、玖珠川、大分川をはじめ大小の河川が氾濫し、西部と中部を中心に洪水や土砂災害が発生。川に流された女性1人が死亡、男女5人が行方不明になっている。建物の損壊・浸水は9市町で計300棟を超えた。断続的に降り続く雨が復旧作業や捜索活動を妨げ、今後も被害が拡大する恐れもある。

 筑後川、大分川の両水系を中心に被害は広域で、記録的な災害となった。

 筑後川水系は日田市天瀬町の玖珠川、同市友田の三隈川が7、8日の2度にわたり氾濫した。同市の豪雨災害は2012、17年に続き、この10年間で3回目。大分川は8日に由布市挾間町などであふれた。梅雨前線による大分川水系の大規模水害は1953年以来。

 天ケ瀬(日田市)、湯平(由布市)と県内有数の温泉地が大きな被害を受けており、観光面からも今後の復興が課題となる。

 県のまとめ(13日午後7時半時点)では、亡くなったのは同市湯布院町湯平の旅館業渡辺登志美さん(81)。行方不明は渡辺さんの家族3人(50~20代)と同市挾間町の40代男性、日田市天瀬町の女性(72)。

 日田、竹田、別府3市の計5人が負傷し、日田市中津江村では体育館に避難中の50代女性が転倒して手首の骨を折った。他に日田市は天瀬町内の60代と80代の女性2人が自宅でけがをしたと発表。県内の避難者は136人(自主避難を含む)。

 建物被害は由布市が最も多い105棟で、次いで大分市が82棟、九重町が67棟、日田市が61棟。交通インフラはJR久大線の鉄橋(九重町右田)が流失するなどし日田―向之原(由布市挾間町)間が運休。一般道は156カ所で全面通行止めが続く。