被災のJR鹿児島線・長洲-植木「8月上旬の再開めざす」 復旧遅れる

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JR鹿児島線玉名-肥後伊倉間で発生した土砂崩れ現場。コンクリートの擁壁も崩落している。奥が熊本方面=9日午前6時ごろ、玉名市大倉(読者提供)
肥薩線の被災状況などを説明するJR九州の前川聡幸常務=13日、福岡市

 JR九州は13日、豪雨による12日時点の被災状況と復旧見通しを発表した。熊本県内関係では、肥薩線八代-吉松が復旧のめどが立っておらず、鹿児島線長洲-植木については8月上旬の運転再開を目指す考えを示した。

 運休中の対応について、八代-吉松は「沿線の道路の復旧状況を踏まえて代行バスの運行を検討したい」と説明。長洲-植木は同区間の定期券を持つ利用者は九州新幹線新大牟田-熊本を特急券なしで乗れるようにしている。

 ただ同区間は乗客が多く、それに見合う分のバス車両を確保するのが難しいとして代行輸送はしない方針だ。

 同社が公表した被災状況によると、現時点で復旧の見通しが立っていないのは肥薩線八代-吉松(86・8キロ)と久大線日田-向之原(80・1キロ)。両区間の営業キロは九州新幹線熊本-鹿児島中央(170・5キロ)に匹敵する距離だ。

 肥薩線では65カ所で被害を確認し、鉄橋2本が流失。久大線では大分県九重町で鉄橋1本が流失するなどした。福岡市内で会見した前川聡幸常務は二つの路線について「被害の全容を把握できておらず、被害箇所がさらに増えることが見込まれる」と話した。

 同社によると、一連の豪雨で土砂の流入や路盤の流出など計345カ所で被害を確認。3~10日の8日間に計20路線で4550本が運休し、約19万人に影響が出た。(宮崎達也)