大谷が紅白戦2度目の登板 4回途中60球で2安打1失点

大谷翔平(エンゼルス)が日本時間7月14日に本拠地エンゼル・スタジアムで行われた紅白戦で2度目の登板を果たし、4回途中まで60球(うちストライク26球)を投げて2安打1失点に抑えた。与四球4、与死球1と制球面には引き続き課題を残したものの、「前回よりはもちろん良かった」と手応えを感じたようだ。

前回登板では8つの四球を与える大乱調だった大谷だが、今回は四球を半減させ、前回を上回る60球を投げた。奪三振こそ初回先頭打者のアリスメンディ・アルカンタラから奪った1つだけだったが、3回まで無安打投球を展開。被安打は4回に先頭のホゼ・ブリセーノを歩かせたあと、有望株のジョー・アデルに浴びた二塁打が初めてだった(次打者ホゼ・ロハスがライトへのタイムリー)。

4つの四球について「深刻だとは思っていない。2ストライクと追い込んだあとに変化球が入らなくて(カウントが)3-2になったりする。そうやってフォアボールを出してしまうので、そこは修正したい」と語った大谷。制球面、特に変化球のコントロールについて引き続き課題を残したが、2年ぶりのメジャーでの登板に向けて、着実に前進しているという手応えも感じている。

ジョー・マドン監督は大谷の投球について「前回より少し良かったね。制球も少し改善されていた。まだ彼の実力とはかけ離れているけれど、前回よりは良かったと思う」とコメント。「実際にシーズンが始まれば、彼は違うレベルのピッチングを見せてくれると思う。彼はそれくらい優れた投手だよ」とシーズン開幕後の大谷のピッチングへの期待を口にした。

大谷は今回の登板の前日、紅白戦に指名打者として出場して本塁打を放ったが、指揮官はシーズン開幕後、登板日の前日に出場させない方針を変えていない。大谷は毎週日曜日(日本時間では月曜日)に登板することが予想されており、メジャーリーグ公式サイトでエンゼルスの番記者を務めるレット・ボリンガーは「大谷は週に1度登板し、指名打者として3~5試合ほど出場することになるだろう」と伝えている。

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