フジテレビ『ザ・ノンフィクション』にヤラセ疑惑 過去の出演者が「台本あった」と新証言

「ヤラセ」で揺れるフジテレビ(撮影・編集部)

木村花さんが自死なさった恋愛ドキュメンタリー『テラスハウス』が問題になったばかりのフジテレビに新たなヤラセ疑惑が浮上しました。ドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』のヤラセ疑惑を「週刊女性」が報じました。告発者は女装のゲイのマキさん。

全8回の放送とダイジェスト版との計9回。

「マキさんの老後」シリーズに、男装するレズビアンのパートナー・ジョンさんとともに出演してきました。番組から台本のようなものを渡されて、気性が激しい人物として描かれ、日常生活に支障をきたした等と過剰な演出を告発しています。

それに対して、

「週刊誌の記事にあったような言動や演出の指示を出したことはないと認識しております」

とフジテレビはスポニチにコメントしています。しかし、過剰演出は、氷山の一角のようです。当サイトでは、過去に『ザ・ノンフィクション』関係者から、証言を得ました。

「『演出』という実感をフジテレビの社員が持っていないだけではないでしょうか。日常的に、演出や指示は出されています。フジテレビの社員プロデューサー等からの指示で見せ方が決まって、それに沿うように出演者は演じないといけないのです。クローズアップされた出演者の友人として、私も出演しましたが、登場の仕方や会話等を事前に指示されて、台本のようなものは渡されました」

そう語るのは『ザ・ノンフィクション』に出演したAさん。

創作(フィクション)ではないから、ノンフィクションのはずですが、タイトルも事実と異なるのでしょうか。現場を担当していた制作会社のスタッフはこう語ります。

「過剰演出は、テレビ局の指示ではなく、制作会社の忖度ですから、フジテレビの社員はご存じないケースもあるでしょう。視聴率と話題性が大切ですから、演出は多かれ少なかれやっています。事実を収録して放送だけでは視聴者を惹きつけることはできません。

プロデューサーから指示をされる前に、察して、演出しないと製作期間が長くなり、制作スタッフ自分達が苦しむわけです。学習した制作スタッフは、無意識に演出していますよ。

局のプロデューサーに喜んで頂けるストーリーにまとめるために、出演者にはご協力頂く、調整役を制作会社のスタッフが請けているようなものです」

テレビの過剰演出の闇は深そうです。(文◎青空のぞみ)

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